タキサン系抗癌剤とプラチナ系抗癌剤に抵抗性を示す子宮体癌に対し、ゲムシタビン、レボホリナート、イリノテカン、5-FU併用療法(GLIF療法)は安全に施行できることが、フェーズ1試験(GOGO-EM2)で示された。また進行中のフェーズ2試験では一定の効果も認められている。7月19日から東京で開催されている第54回日本婦人科腫瘍学会学術講演会で、大阪大学医学部産婦人科の中川慧氏らが発表した。

 対象は、タキサン系抗癌剤とプラチナ系抗癌剤を含む化学療法を行った患者のうち、化学療法中または化学療法から6カ月以内に進行・再発した患者。GLIF療法として、レボホリナートを100mg/m2、5-FUを1000mg/m2とし、ゲムシタビンとイリノテカンにおけるフェーズ2試験の推奨用量を3+3の試験デザインで検討した。

 投与は1日目および15日目に、ゲムシタビン、イリノテカン、レボホリナート(100mg/m2)、5-FU bolus(400mg/m2)、5-FU持続(600mg/m2)を、2日目および16日目は、レボホリナート(100mg/m2)、5-FU bolus(400mg/m2)、5-FU持続(600mg/m2)とした。

 毒性の評価は、2コース目の開始予定日までの期間とした。DLT(用量制限毒性)は、グレード4の血小板減少、38度以上の発熱を伴うグレード3以上の好中球減少、グレード3以上の非血液毒性(悪心・嘔吐、脱毛、食欲不振、疲労感は除く)、有害反応により次コース開始予定日を14日以上経過しても投与基準を満たさない場合と設定された。

 この結果、レベル0(ゲムシタビン800mg/m2、イリノテカン80mg/m2)ではDLTに達した患者はなかった。そこで増量したところ、レベル1(ゲムシタビン1000mg/m2、イリノテカン100mg/m2)では、3人中2人でDLT(グレード4の好中球減少、グレード4の発熱性好中球減少)が認められた。

 このためGLIF療法のフェーズ2試験の推奨用量は、ゲムシタビン800mg/m2、イリノテカン80mg/m2、レボホリナート 100mg/m2、5-FU 1000mg/m2と決定した。

 この用量で現在、フェーズ2試験が進められている。フェーズ2試験の患者登録は30人を予定している。現在までに24人に対し、のべ190回の投与を行い、一定の効果が得られているという。「印象としては、奏効率は2-3割、SDを含めると半数で臨床効果があるように思う」と中川氏。多剤併用療法としては毒性が少ないとも話した。