プラチナ抵抗性再発卵巣癌に対するゲムシタビン単剤療法は、サルベージ療法として有用である可能性が示された。10月27日から名古屋市で開催された第49回日本癌治療学会学術集会で、岩手医科大学産婦人科の本田達也氏が発表した。

 プラチナ抵抗性再発卵巣癌は予後が悪いが、化学療法にはまだ十分にエビデンスがない。海外では、ゲムシタビン単剤投与によるサルベージ療法が選択肢の1つとされている。

 そこで、本田氏らは、ゲムシタビン単独療法の有用性を検討するため、同院を受診した患者を対象に後ろ向きに検討した。

 対象は2006年9月から2010年9月までに、プラチナ抵抗性で、ゲムシタビン単剤療法でサルベージ療法を行った再発卵巣癌患者13例。サルベージ療法は、抵抗性症例および3レジメン以後の化学療法とした。

 28日間を1サイクルとし、ゲムシタビン1000mg/m2を1日目、8日目、15日目に投与するもので、病勢進行(PD)になるまで繰り返し投与した。

 対処は年齢中央値62歳、PSは0が2例、1が5例、2が6例。ゲムシタビン投与前に受けていたレジメン数は1が1例、2が4例、3以上が8例。ステージ1、2、3、4がそれぞれ2例、1例、7例、3例だった。組織型は漿液性が10例、粘液性が1例、明細胞型が2例だった。

 解析の結果、投与サイクル数中央値は3サイクル、平均は3.6サイクル(範囲:1-11サイクル)。

 抗腫瘍効果は、PRが2例、SDが3例、PDが8例で、奏効率は15.3%、臨床的有効率は38.5%だった。PRおよびSDが得られた症例は全例が漿液性癌だった。

 無増悪生存期間中央値は3カ月(範囲:1-8カ月)で、全生存期間中央値は5カ月(範囲:1-23カ月)だった。

 有害事象については、グレード3以上の好中球減少が69.2%に認められたが、発熱性好中球減少の症例はなかった。G-CSF製剤は全対象49サイクルのうち9サイクルで使用された。15日目のゲムシタビン投与をスキップしたのが全49サイクル中14サイクル、次コースを延期したのが6サイクルあった。グレード2以上の非血液毒性は認められなかった。