MVAC療法後の再発進行尿路上皮癌に対する二次治療としてゲムシタビンパクリタキセル療法は奏効率42%で、有用な治療法であることが示された。10月27日から名古屋市で開催された第49回日本癌治療学会学術集会で、北里大学泌尿器科の池田勝臣氏が発表した。

 進行性尿路上皮癌における標準治療はシスプラチンを中心とした全身化学療法だが、適切な二次治療は確立していない。そこで池田氏らは、MVAC療法後に再発進行した尿路上皮癌に対するゲムシタビン+パクリタキセル療法の有効性を検討した。

 対象は、2005年6月から2010年4月までに、前治療としてMVAC療法を施行され、その後に再発進行が認められた尿路上皮癌24例。治療レジメンは3週1コースとし、ゲムシタビン1000mg/m2を1日目、8日目、15日目、パクリタキセル200mg/m2を1日目投与とした。

 患者背景は、男性21例、年齢中央値は64.5歳、PSは0が8例、1が11例、2が5例。原発巣は膀胱が13例、上部尿路が11例で、受けた手術は、根治的膀胱切除術5例、腎尿管切除術8例、経尿道的膀胱腫瘍切除術6例などで、前治療として化学療法を17例、化学放射線療法を7例が受けていた。病巣は、肺9例、リンパ節11例、肝臓4例、骨5例、原発部位7例、副腎1例、腹膜1例だった。

 全生存期間中央値は12.4カ月、無増悪生存期間中央値は6.1カ月だった。CRが2例、PRが8例、SDが7例、PDが7例で、奏効率は42%、病勢制御率は71%だった。

 多変量解析を行った結果、全生存期間について、PSが0または1の場合、PSが2と比べてハザード比0.166(p=0.034)、MVAC療法でCRかPRを得られていた場合、SDかPDだった場合と比べてハザード比0.178(p=0.0307)と、有意な予後予測因子として見いだされた。無増悪生存期間についても同様にPS良好、MVAC療法に対して良好な反応が有意な予測因子として見いだされた。

 ゲムシタビン+パクリタキセル療法の平均施行回数は4回(1-12回)、12例が4回以上、12例が4回未満だった。

 有害事象については、グレード3以上の好中球減少が16例に、発熱性好中球減少症は4例に認められたが、重篤な感染症の合併はなかった。末梢神経障害や発疹などが認められたが、グレード3以上の非血液毒性や治療関連死は認められなかった。