大腸癌治療は近年大きく進展している。手術による治癒が望めない転移例であっても、化学療法によって腫瘍が縮小して切除が可能になり、それに伴って生存期間は飛躍的に延長してきた。現在の大腸癌治療は、静注5-FU/l-ロイコボリン(LV)を基本に、オキサリプラチンイリノテカン、あるいは分子標的薬を追加するレジメンが行われている。しかし持続静注法にはポート留置が必須であり、ポートの管理における患者と医療従事者の負担は少なくない。

 「静注5-FU/l-LV経口抗癌剤に置換することで、患者のQOL向上や医療者の負担軽減につながるのではないか」。熊本大学大学院消化器外科の馬場秀夫氏は、第47回日本癌治療学会学術集会のセミナー「消化器癌治療のUP TO DATE」(共催:大鵬薬品工業)でこう話した。セミナーで馬場氏は、国内で初めて行われた切除不能大腸癌に対するフェーズ3試験であり、IRIS療法TS-1+イリノテカン併用療法)の評価を行ったFIRIS試験の結果など、経口抗癌剤であるTS-1を中心に、昨今の大腸癌治療の動向を紹介した。

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