進行または再発大腸癌を対象に日本で行われた、XELOX療法と抗血管内皮成長因子(VEGF)抗体製剤ベバシズマブ(BV)を併用投与するフェーズ1/2試験の最終報告が出た。フォローアップ期間の中央値が32.0カ月で、全生存期間中央値は27.4カ月となった。成果は10月22日から24日に横浜市で開催されている日本癌治療学会でXELOX+BV試験共同研究グループを代表して栃木県立がんセンターの浜本康夫氏が発表した。

 対象は全身状態の良い未治療の進行または再発大腸癌。患者は1日目に7.5mg/kgのベバシズマブ投与とXELOX療法(1日目に130mg/m2のオキサリプラチンを投与し、1日目から14日目まで1日2回1000mg/m2のカペシタビンを投与)を3週おきに行った。このレジメンは病気が進行するまで続けられた。

 試験は6人の患者を対象にXELOX療法の安全性を確かめるステージ1、6人の患者を対象にベバシズマブとXELOXの併用療法の安全性を確認するステージ2、ベバシズマブとXELOXの併用療法の効果と安全性を確認するステージ3で構成された。ステージ2と3には58人(うち男性40人)の患者が登録された。

 解析の対象となったのは57人。完全奏効(CR)が2人(4%)、部分奏効(PR)が39人(68%)、安定状態(SD)が9人(16%)、病勢進行(PD)が1人(2%)、評価不能が6人(11%)だった。全体の奏効率は71.9%(95%信頼区間:58.5-83.0)。無増悪生存期間中央値は11.0カ月だった(フォローアップ期間中央値15.2カ月)。相対用量強度中央値はカペシタビンが0.74、オキサリプラチンが0.86、ベバシズマブが0.91だった。

 化学療法に特徴的な副作用は、グレード3の好中球減少が14%、グレード4の好中球減少が2%、グレード3の血小板減少が7%、グレード3の末梢性感覚ニューロパシーが17%などだった。ベバシズマブに特徴的な有害事象はグレード3の高血圧が5%、グレード3の尿中蛋白陽性が5%、グレード3の肺動脈血栓症が2%だった。