局所進行非小細胞肺癌の治療として、ペメトレキセドシスプラチン放射線療法の併用は、安全にかつ効果的に施行できる可能性のあることが、フェーズ1の中間報告で示された。国立がんセンター東病院呼吸器科の仁保誠治氏らが、4月23日から25日まで京都市で開催された第50回日本呼吸器学会学術講演会で発表した。

 フェーズ1試験は、扁平上皮癌以外の局所進行非小細胞肺癌(臨床病期3A/3B)で未治療患者を対象に、ペメトレキセドとシスプラチンによる化学療法と放射線療法を行い、用量制限毒性(DLT)の発生状況から臨床推奨用量を調べた。

 試験は3つのステップに分けられており、今回はステップ1の結果が報告された。各ステップの患者数は6人で、ステップ1はレベル1(ペメトレキセド500mg/m2、シスプラチン75mg/m2、放射線療法60Gy)で施行した。

 レベル1でDLTの発生が3人未満の場合は、ステップ2をレベル2(ペメトレキセド500mg/m2、シスプラチン75mg/m2、放射線療法66Gy)で実施することとした。投与は各レベルで3サイクル行い、4〜6週の回復期間の後に、ペメトレキセド500mg/m2の単独投与を3サイクル行った。

 その結果、レベル1で1人にDLT(グレード3の食欲不振と下痢)が認められた。このため、現在は線量を66Gyに上げるレベル2に移行しているという。抗腫瘍効果は、最良総合効果として、部分奏効が5人、病勢安定が1人であった。

 グレード3/4の有害事象は、リンパ球数減少が5人、好中球数減少および白血球数減少が各4人、血小板数減少および食欲不振、悪心、嘔吐、下痢が各1人だった。他の抗癌剤に多い食道炎はグレード1/2のみであった。またペメトレキセド単独投与中には、グレード3の肺臓炎が1人で認められたが、ステロイド投与によって回復した。

 海外ではペメトレキセドとシスプラチン、放射線療法のフェーズ1/2試験で忍容性が確認されている。仁保氏らは、今後、臨床推奨用量における安全性情報の集積を行うとしており、今回のフェーズ1試験で日本人における安全性が確認されることになる。