カルボプラチンパクリタキセルは非小細胞肺癌の標準治療の1つだが、高齢者では臓器機能の低下のため、副作用が強くでる可能性がある。従来の3週ごとの一括投与から隔週分割投与に変えたところ、比較的高い奏効率が得られ、副作用も少ないことが高齢者を対象としたフェーズ2試験の中間報告で明らかになった。慶応義塾大学医学部呼吸器内科の佐藤崇氏らが、4月23日から25日まで京都市で開催された第50回日本呼吸器学会学術講演会で発表した。

 対象は70歳以上、PS 0-2の切除不能未治療の非小細胞肺癌の患者。目標症例数は65人で、現在までに33人が登録している(男性が23人)。年齢中央値は77歳、組織型では腺癌が24人、扁平上皮癌が5人、その他が4人で、ステージ3Bが8人、ステージ4が25人であった。1コースを4週とし、カルボプラチン(AUC 2.5)とパクリタキセル(90mg/m2)を第1日と第15日に投与した。

 合計で95コースが施行された結果、部分奏効が21%、病勢安定が30%で、奏効率は21%、病勢制御率は51%だった。4コース完遂率は58%を占めた。

 グレード3以上の有害事象は、白血球減少が6人、好中球減少が10人で、発熱性好中球減少が1人、感染症が1人、疲労が1人、またグレード5の間質性肺炎が1人であった。

 これらの結果から、「比較的高い奏効率と病勢制御率が得られており、有害事象が少ないこと、完遂率が高いことから、高齢者における一次治療の化学療法として有用であると考えられる」と結論づけた。また「高齢者には一般にビノレルビンやドセタキセルなどが単剤投与されるが、その効果は十分でなく、カルボプラチンとパクリタキセル併用による効果が期待される」と佐藤氏は話した。今後引き続き症例を集積していく予定であるという。