近年、QOLは、患者自身による多次元からなる計量心理的特性の主観的評価であるが、最近はより一般的な患者自身による主観評価 PRO(Patient Reported Outcome)の一種と理解されるようになった。そして、患者視点の治療が強調されるにつれ、PROの重要性が高まっている。従来、QOLは主観的で曖昧な評価であるとみられてきたが、米食品医薬品局(FDA)はPROを効能表示の裏付け根拠として認めており、抗癌剤の有害事象評価に用いられるCTCAEの次期改訂版にはPROが組み込まれる予定となっている。さらには、新薬の評価の一環として、QOLで調整した生存年(QALY)を用いて経済性評価を行うことも一般的になってきた。

 東京大学大学院医学系研究科公共健康医学専攻生物統計学分野教授の大橋靖雄氏は、第54回日本肺癌学会総会のランチョンセミナー「癌治療におけるQOL 評価〜肺癌を例にして〜」(共催:日本イーライリリー株式会社)において、世界的に大きく変わったQOLの位置付けとそのエビデンスを紹介した。

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