非扁平上皮性の進行非小細胞肺癌(NSCLC)に対するペメトレキセドカルボプラチン併用療法とメインテナンス療法としてのペメトレキセド投与は日本人患者にも有効であることが示された。11月3日から大阪市で開催された第52回日本肺癌学会総会で、新潟県立がんセンター新潟病院の阿部徹哉氏が発表した。

 阿部氏らは、進行非扁平上皮NSCLCに対するファーストライン治療としてのペメトレキセド+カルボプラチン併用療法とメインテナンス療法としてのペメトレキセド投与の有効性と安全性を評価し、その結果を発表した。

 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)で、副次評価項目は全生存期間(OS)、病勢制御率、奏効率、有害事象とした。

 試験には、20歳以上、ECOG PSが0か1、ステージIIIb/IV、または術後再発例で、化学療法未治療、放射線治療は受けててもよいとしたが、骨髄の25%未満とした。

 治療レジメンは、導入化学療法としてペメトレキセド500mg/m2+カルボプラチン AUC6を1日目に投与し、3週おきに4サイクル行った。CR、SDが得られた場合はメインテナンス療法としてペメトレキセド500mg/m2を3週おきにPDになるまで投与した。

 対象となった109例の患者背景は、年齢中央値63歳、男性63.3%、ECOG PSは0が33.9%、1が66.1%で、禁煙者が61.5%だった。ステージIIIBは30.3%、ステージIVが66.1%、再発が3.7%。腺癌が96.3%を占め、EGFR変異陽性例は22.0%、陰性例は57.8%だった。

 導入療法の完遂率は68.8%で、メインテナンス療法を開始したのは55.0%だった。109例のうち、導入療法時に治療を中断したのは49例(45%)で、うち中断した理由としてPDは31例、有害事象は9例だった。投与サイクル中央値は4サイクル(範囲:1-4)で、有害事象による投与延期があったのは51例(46.8%)、減量は22例20.2%)だった。メインテナンス療法に移行した60例のうち、試験を中断したのは51例(85.0%)で、うち中断理由としてPDは38例(63.3%)、有害事象は8例(13.3%)だった。投与サイクル数中央値は4サイクル(範囲:1-14)で、有害事象による投与延期があったのは33例(55.0%)だった。

 対象者全体のPFS中央値は5.6カ月で、メインテナンス療法まで行った患者(60例)のPFS中央値は7.4カ月、メインテナンス療法期間のPFSは3.9カ月だった。CRは0%、PRは34.9%、SDは37.6%で、奏効率は35%、病勢制御率は73%だった。

 EGFR変異別にPFSを解析した結果、EGFR変異陽性例のPFS中央値は5.7カ月、陰性例は6.9カ月だった。

 血液学的有害事象は、グレード3/4の好中球減少が56%、血小板減少が41.3%、貧血が29.3%に見られた。1回以上の輸血を要した患者は15.6%、1回以上の顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)治療は9.2%だった。また主なグレード3以上の非血液毒性は、ALT上昇が9.2%、食欲不振が5.5%、嘔吐が2.8%だった。