大腸癌や膵癌と異なり、胃癌の化学療法には世界共通の標準治療が存在しない。切除不能・再発胃癌に対するファーストライン治療として、日本で推奨されているのはS-1シスプラチン(CDDP)であり、この併用療法による全生存期間(OS)は1年を超えることが報告されている。

 一方、海外では、5-FU+CDDP、ドセタキセル+CDDP+5-FU(DCF)、エピルビシン+CDDP+5-FU(ECF)、カペシタビン+シスプラチン(XP)など、さまざまなレジメンが用いられている。

 3月3日から5日にかけて青森県三沢市で開催された第83 回日本胃癌学会総会のランチョンセミナー「日本の胃癌化学療法の向かうところ」(共催:大鵬薬品工業)において、埼玉県立がんセンター消化器内科副部長の山口研成氏は胃癌化学療法の現状と問題点を解説し、「日本の胃癌化学療法が向かうところは、世界の中の日本として、長い生存期間をもたらす日本の戦略を世界に向けて発信すること」と語った。さらに、治療効果の向上につながる患者サポートなどにも、まだ改善の余地が残ると話した。


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