抗CCR4抗体mogamulizumab(KW-0761)とVCAP-AMP-VECP(mLSG15)療法の併用は、高悪性度のCCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の初期治療として有望であることが明らかとなった。未治療のCCR4陽性ATL患者を対象としたフェーズ2試験の結果、示されたもの。6月19日から22日までスイスLuganoで開催された第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、熊本医療センターの武本重毅氏によって発表された。

 CCR4はATL患者の90%以上が陽性で、独立した予後不良因子であることが明らかとなっている。フェーズ2試験はCCR4陽性新規診断ATL患者をmLSG15+mogamulizumab群(抗体併用群、29人、mLSG15を4サイクルと2週おきにmogamulizumabを8回投与)とmLSG15群(24人、mLSG15を4サイクル投与)に1対1で無作為に割り付けた。患者は疾患のサブタイプと年齢で層別化されていた。主要評価項目は完全奏効(CR)率。副次評価項目は奏効率、疾患部別のCR率、奏効率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、安全性だった。

 患者背景に2群間で大きな差はなかった。CR率は抗体併用群が52%(95%信頼区間:33-71)、mLSG15群が33%(同:16-55)で、抗体併用群の方が良かった。奏効率も抗体併用群86%(95%信頼区間:68-96)、mLSG15群75%(同:53-90)で、抗体併用群の方が良かった。抗体併用群の部位別効果は、標的リンパ節/領域でCR率が92%、奏効率は92%、皮膚でCR率が50%、奏効率が75%、末梢血でCR率が100%、奏効率が100%だった。mLSG15群は標的リンパ節/領域でCR率が73%、奏効率は77%、皮膚でCR率が60%、奏効率が80%、末梢血でCR率が43%、奏効率が100%だった。

 PFS中央値は抗体併用群が259日(95%信頼区間:197-)、mLSG15群が192日(同:147-)で抗体併用群の方が長い傾向にあった。OS中央値はどちらの群も未到達だが、カプランマイヤー曲線はほとんど差がない。

 mLSG15群にない副作用で、抗体併用群で多く見出されたのは丘疹(全グレードで41%、グレード3以上で21%)、紅斑性発疹(全グレード24%、グレード3以上が7%)などだったが、管理可能だった。