再発濾胞性リンパ腫患者に対し、抗PD-1(Program Death-1)抗体であるpidilizumab (CT-011)とリツキシマブの併用は忍容性があり、抗腫瘍効果も認められることが、フェーズ2試験で明らかになった。6月19日から22日までスイスLuganoで開催された第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、米国M.D. Anderson Cancer CenterのJason R. Westin氏らが発表した。

 PD-1受容体は濾胞性リンパ腫のT細胞上に過剰発現し、T細胞の活性化を抑える。このためPD-1を阻害することで、T細胞による細胞毒性やNK細胞によるADCC(抗体依存性細胞傷害)の活性が高まると考えられている。さらにCD20陽性B細胞を標的とするリツキシマブを併用することで、より高い効果が期待された。

 対象はグレード1-2濾胞性リンパ腫の再発例30人。主要評価項目は奏効率、副次評価項目は安全性と毒性、完全奏効率、無増悪生存期間(PFS)、T細胞とNK細胞に対する効果とした。なお再発濾胞性リンパ腫に対するリツキシマブ単剤の奏効率は40%と報告されていることから、2剤の併用により60%の奏効率が見込まれた。

 pidilizumabは4週おきに3mg/kgを静脈注射し、これを4サイクル行い、病勢安定(SD)であれば、さらに8サイクル投与した。リツキシマブは375mg/m2を17日目から1週おきに4回静脈注射した。

 患者の年齢中央値は61歳、男性が17人、濾胞性リンパ腫国際予後因子(FLIPI)-1分類では低リスクが41%、中等度リスクが24%、高リスクが35%、FLIPI-2分類では低リスクが24%、中等度リスクが48%、高リスクが28%であった。前治療の中央値は1回(1-4)で、全員がリツキシマブ治療歴を有し、化学療法の治療歴がある患者は69%だった。

 有害事象はグレード1/2のみで、グレード3/4はなかった。主な有害事象は、倦怠感、貧血、白血球減少、血小板減少、呼吸器感染症、好中球減少、呼吸困難だった。

 効果判定できた29人において、奏効率は66%、完全奏効が52%、部分奏効が14%であった。FLIPI-1分類では、低/中等度リスク患者の奏効率は79%、高リスク患者では40%、FLIPI-2分類では、低/中等度リスク患者の奏効率は76%、高リスク患者では38%となった。

 PFS中央値は19.6カ月だった。FLIPI-1分類では、低/中等度リスク患者のPFSは未到達、高リスク患者では13.7カ月であり、FLIPI-2分類では、低/中等度リスク患者のPFSは未到達、高リスク患者では14.1 カ月となった。