高悪性度B細胞性リンパ腫にリツキシマブメンテナンス療法は有用である可能性が明らかとなった。多施設無作為化フェーズ3試験NHL13で、無イベント生存期間(EFS)が統計学的には有意ではないが、メンテナンス群で延長傾向が認められた。6月19日から22日までスイスLuganoで開催された第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、オーストリアMedical University of WienのU.Jaeger氏によって発表された。

 NHL13試験はCD20陽性のびまん性大細胞型B細胞性リンパ腫かグレード3の濾胞性リンパ腫患者を対象に、26カ国134施設で行われた。

 試験には、導入療法として8サイクルのリツキシマブ投与と4から8サイクルのCHOP様化学療法を受け、CRまたはCRuとなった患者のみを登録した。登録された患者は4から12週間の間に層別化され、メンテナンス療法群(2カ月おきに2年間で12回375mg/m2のリツキシマブを投与)と観察群に無作為割り付けされた。683人が登録され、338人がメンテナンス群に、345人が観察群に割り付けられた。

 主要評価項目はEFS。副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、リツキシマブメンテナンス療法の安全性などだった。当初からIPI(International Prognostic Index)によるサブグループ解析、WHO分類による組織型サブタイプによるサブグループ解析が予定されていた。

 メンテナンス群の年齢中央値は57歳(19-87)、男性が48.2%、DLBCLが97.3%、IPI 0、1が47.6%、IPI 2が28.4%、IPI 3が17.5%、IPI 4、5が6.5%だった。観察群の年齢中央値は58歳(19-88)、男性が52.8%、DLBCLが96.5%、IPI 0、1が48.0%、IPI 2が23.8%、IPI 3が19.5%、IPI 4、5が8.7%だった。導入療法はR-CHOP21が多くを占め、メンテナンス群の74.0%、観察群の77.7%だった。 メンテナンス群の観察期間中央値は45カ月で、グレード3、4の副作用を発現したのは17.2%、グレード3、4の感染症を起こしたのは3.6%だった。観察群の観察期間中央値は44.9カ月で、グレード3、4の副作用を発現したのは16.3%、グレード3、4の感染症を起こしたのは1.2%だった。

 EFSはハザード比0.78(95%信頼区間:0.57-1.08)、p=0.067で統計学的に有意ではなかったが、メンテナンス群で良好な傾向だった。3年EFS率はメンテナンス群が80.1%、観察群が76.5%だった。IPI2以上と0または1で分けるとハザード比1.67(95%信頼区間:1.18-2.35)、p=0.012で有意にIPI2以上の患者が悪かった。

 PFSはハザード比0.62(95%信頼区間:0.45-0.90)で、3年PFS率はメンテナンス群が86.3%、観察群が79.0%でメンテナンス群の方が良かった。OSはハザード比0.78(95%信頼区間:0.49-1.34)、3年OS率はメンテナンス群が92.0%、観察群が90.3%で差はなかった。

 再発は100人で起きたが、メンテナンス群は36人(10.7%)、観察群は64人(18.7%)だった。メンテナンス群では3年くらいからプラトー状態になっていた。