再発/難治性の濾胞性リンパ腫、マントル細胞リンパ腫に、ヒストンデアセチラーゼ阻害剤(HDACi)のAbrexinostat(PCI-24781)が有効な可能性が明らかとなった。多施設フェーズ2試験PCYC-0403の結果、示されたもの。6月19日から22日までスイスLuganoで開催された第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、米The University of Massachusetts Medical SchoolのAndrew M.Evens氏によって発表された。

 AbrexinostatはHDAC8以外のクラスI、クラスIIbのHDACを強く阻害する経口剤。

 多施設フェーズ2試験は、30人(濾胞性リンパ腫が16人、マントル細胞リンパ腫が14人)の再発/難治性患者をを対象に行われた。4週間を1サイクルとして、1週おきに、週7日、1日2回45mg/m2のAbrexinostatが投与された。主要評価項目は奏効率で、副次評価項目は奏効期間(DOR)、無増悪生存期間(PFS)、安全性、忍容性だった。

 濾胞性リンパ腫患者16人の年齢中央値は62歳(32-81)で、男性が8人、前治療レジメン数中央値は2(1-4)、リツキシマブの投薬経験ありが15人、CHOP/併用化学療法の経験ありが14人、自己幹細胞移植の経験ありが5人だった。マントル細胞リンパ腫患者14人の年齢中央値は67歳(59-77)で、男性が12人、前治療レジメン数中央値は3(1-5)、リツキシマブの投薬経験ありが14人、CHOP/併用化学療法の経験ありが13人、自己幹細胞移植の経験ありが5人だった。

 奏効率は、濾胞性リンパ腫が64%(CRは7%)、マントル細胞リンパ腫が27%(CRはなし)で、全体では48%(CRは4%)だった。評価可能だった濾胞性リンパ腫患者14人中12人で腫瘍の減少が認められ、うち5人は75%超減少した。濾胞性リンパ腫患者のPFS中央値は20.5カ月だった。

 多く見られた副作用(30%以上)は、吐き気、倦怠感、下痢、血小板減少症、嘔吐だった。グレード3の副作用は血小板減少症が2人、好中球減少症が3人、倦怠感が3人、貧血が2人、関節痛が2人、グレード4の副作用は血小板減少症が3人、好中球減少症が1人だった。