高齢者未治療進行濾胞性リンパ腫に対し、導入療法としてリツキシマブベンダムスチンミトキサントロンを4サイクル、地固め療法としてリツキシマブを4サイクル行うレジメンは、完全寛解(CR)率が高く、良好な無増悪生存(PFS)も得られることが、Italian Lymphoma Foundation(FIL)の研究で明らかになった。6月19日から22日までスイスLuganoで開催された第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、FILを代表して、イタリアAO Citta della Salute e della ScienzaのCarola Boccomini氏が発表した。

 対象は、65歳以上で未治療、グレード1-3aの濾胞性リンパ腫で進行期の患者。主要評価項目はヒストリカルデータと比較して、CR率の統計的な有用性とした。副次評価項目には2年PFS率、安全性、全生存期間(OS)が含まれた。

 導入療法として、リツキシマブ375mg/m2を0日目または1日目に(1サイクル目は8日目に)、ベンダムスチン90mg/m2を1-2日目に、ミトキサントロン8mg/m2を1日目に投与した。これを月に1回、4サイクル行った。続いて、地固め療法として、リツキシマブを週1回、4サイクル投与した。

 76人が登録し、患者の年齢中央値は71歳、ステージ2が15%、ステージ3が30%、ステージ4が55%であった。濾胞性リンパ腫国際予後因子(IPI)で高リスクの患者が60%を占めた。

 治療の結果、奏効率は94%であった。導入療法後の評価ではCR率が42%(32人)、PR率が53%(40人)、SD/PD率が5%で、地固め療法後ではCR率が78%(59人)、PR率が16%(12人)、SD/PD率が6%であった。また導入療法後にPRだった患者のうち、地固め療法後にCRになった患者は70%(40人中28人)を占めた。

 70人(92%)は治療を完遂した。6人は治療を中止し、病勢進行による中止が1人、有害事象が4人、全身状態の悪化が1人であった。

 診断時にBcl2/IgHのPCR解析が行われ、39人はBcl2陽性であった。このうち治療後、Bcl2陰性になった患者が64%であった(39人中25人)。

 グレード3/4の有害事象は、好中球減少が18%、貧血と血小板減少が各1%未満で、発熱性好中球減少、感染症が各1%、高血圧が1%未満に認められた。

 フォローアップ期間中央値23カ月において、2年生存率は95%(95%信頼区間:86-98)、2年PFS率は78%(同:65-86)だった。

 以上の結果から、「高齢者未治療進行濾胞性リンパ腫に対し、リツキシマブ、ベンダムスチン、ミトキサントロンによる導入療法とリツキシマブによる地固め療法は、高いCR率とPFSの延長を示し、安全に施行できる」とまとめた。またこのレジメンはR-FND療法(リツキシマブ、フルダラビン、ミトキサントロン、デキサメタゾン)と同等の効果だが、安全性プロファイルは優れているとした。