PI3キナーゼδ阻害剤のidelalisibリツキシマブかつ/またはベンダムスチンの併用が、低悪性度非ホジキンリンパ腫に有効である可能性が明らかとなった。フェーズ1試験で高い効果が確認された。6月19日から22日までスイスLuganoで開催されている第12回International Conference on Malignant Lymphoma(ICML2013)で、米Weill Cornell Medical CollegeのJohn P Leonard氏によって発表された。

 フェーズ1試験はリツキシマブとidelalisibを併用する群(R群:idelalisib 100mgか150mgを1日2回48週連続投与、リツキシマブは375mg/m2を毎週8回投与)、ベンダムスチンとidelalisibを併用する群(B群:idelalisib 100mgか150mgを1日2回48週連続投与、ベンダムスチンは90mg/m2を1日目と2日目に投与するサイクルを6サイクル)、リツキシマブ、ベンダムスチンとidelalisibを併用する群(BR群:idelalisib 100mgか150mgを1日2回48週連続投与、リツキシマブは375mg/m2を6サイクル投与、ベンダムスチンは90mg/m2を1日目と2日目に投与するサイクルを6サイクル)に分けて行われた。

 全患者数は79人でR群が32人、B群が33人、BR群が14人だった。全患者の年齢中央値は61歳(37-84)、男性が66%、難治性患者が40%。前治療レジメン数中央値は3(1-11)で、リツキシマブが97%、アルキル化剤が86%、アントラサイクリン系抗癌剤が51%、ベンダムスチンが32%、プリン誘導体が25%に投与されていた。79人のうち37人が48週の投与を完了し、継続投与に35人が進んだ。中止となった42人のうち15人は副作用で、11人が病気の進行が原因だった。

 奏効率は患者全体で78%(完全奏効は26%)、R群が72%(19%)、B群が85%(27%)、BR群が71%(43%)だった。無増悪生存期間(PFS)中央値は未到達で、24カ月時点のPFS率は62.5%だった。群別の差はほとんどなかった。奏効期間(DOR)中央値も未到達で、24カ月時点でのDOR率は69%、こちらも群別の差はほとんどなかった。

 多く見られた副作用(全グレード)は、非血液毒性が発熱(54%)、吐き気(44%)、倦怠感(43%)、皮疹(37%)、咳(35%)などだった。血液検査異常はALT/AST上昇(56%)、好中球減少症(56%)、血小板減少症(42%)、貧血(47%)。多く見られたグレード3以上の副作用は、好中球減少症(41%)ALT/AST上昇(16.5%)、肺炎(15%)、貧血(10%)、下痢(8%)、皮疹(8%)だった。