濾胞性リンパ腫などのCD20陽性低悪性度リンパ腫に対し、リツキシマブインターフェロン(IFN) α2aによる前投与を併用することで、リツキシマブ単独よりも奏効率が改善し、治療成功期間(TTF)も長くなる傾向があることが、フェーズ3試験(ML16865)で明らかになった。スウェーデンKarolinska University HospitalのE. Kimby氏らが、6月15〜18日にスイス・ルガノで開催された第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で発表した。

 試験は、未治療もしくは1度目の再発で、ステージ2-4のCD20陽性低悪性度リンパ腫患者を対象に行われた。患者を2群に無作為に分け、1つの群にはリツキシマブ375mg/m2を週1回、4週間投与した(リツキシマブ単独群)。もう1つの群には、IFNを第1週に3.0MIU/日、第2〜5週には4.5MIU/日投与し、リツキシマブ375mg/m2を第3〜6週の1日目に投与した(IFN併用群)。10週目に効果を判定し、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、最小奏効(MR)の患者に対し、各群の治療を継続した。

 主要評価項目はTTF、副次評価項目は奏効率と奏効期間、無増悪期間、全生存と設定された。なおTTFイベントは16週までの増悪、死亡、ならびに病勢の不変や増悪、再発、忍容性による他の治療法への変更と定義された。

 313人が登録された。年齢中央値はリツキシマブ単独群(156人)は60歳、IFN併用群(157人)は58歳、診断から試験までの期間はそれぞれ17カ月、12.9カ月。ステージ4の患者が52%、62%を占めた。LDH上昇が31%、32%の患者で見られ、濾胞性リンパ腫国際予後指標(FLIPI)スコアが3-5の患者がそれぞれ45%、47%だった。

 この結果、10週目の効果判定では、CRもしくは未確定完全奏効(CRu)が8.6%、PRが47.9%、MRが22.4%であり、病勢安定(SD)、増悪(PD)は16.9%だった。16週目には、CR/ CRuがリツキシマブ単独群(123人)は24%、IFN併用群(124人)では41%、(p<0.001)で、PRはそれぞれ50%、41%だった。

 最良奏効率はリツキシマブ単独群では65%、IFN併用群は72%だった。また治療によってPRからCR/CRuに移行した患者がリツキシマブ単独群では23%だが、IFN併用群では42%と多かった。

 フォローアップ期間中央値60カ月で、全生存はほぼ同じだった。TTF中央値はリツキシマブ単独群が31カ月、IFN併用群が41カ月で、治療4年までは特にIFN併用群のほうが優れていた。

 主なグレード3/4の有害事象は、気管支痙攣がリツキシマブ単独群で5人、感染症がリツキシマブ単独群は3人、IFN併用群は3人、好中球減少が1人、7人、血小板減少がIFN併用群で5人だった。