T細胞性リンパ腫の15〜20%を占める血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫(AILT)に対し、CHOP療法(シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)とエトポシドによるCHOEP-14療法の後に、自家幹細胞移植(ASCT)を行うことで、生存が改善することがプロスペクティブな試験(NLG-T-01)で明らかになった。ノルウェーOslo University HospitalのG. F. Lauritzsen氏らが、6月15〜18日にスイス・ルガノで開催された第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で発表した。

 血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫は、Epstein Barrウイルス(EBV)に関連しており、PSが低く、倦怠感や発熱、寝汗、体重減少などのB症状やLDH(乳酸脱水素酵素)の上昇が特徴。予後は不良で、従来の化学療法では生存期間中央値は3年未満といわれている。

 NLG-T-01試験には、18〜67歳でalk陰性全身性T細胞リンパ腫患者160人が登録されている。このうち血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫患者は30人。年齢中央値は57歳、PS 2以上が8人(27%)で、ステージ3-4が24人(80%)、IPI(国際予後指標)2以上が24人(80%)、LDH上昇が22人(73%)、B症状が20人(67%)に見られた。

 導入治療としてCHOEP-14療法を6サイクル行い、続いてBEAM療法(カルムスチン、エトポシド、シタラビン、メルファラン)あるいはBEAC療法(カルムスチン、エトポシド、シタラビン、シクロホスファミド)を行った後に、ASCTを施行した。なお60歳を超える患者には導入治療としてCHOP-14療法を使用した。

 その結果、完全奏効(CR)もしくは未完全完全奏効(uCR)は19人(63%)で、部分奏効(PR)は7人(23%)、不変(NC)が2人、病勢進行(PD)が2人だった。またASCTを行った20人のうち、ASCT 3カ月後のCR/uCRは15人(75%)、PRは1人、PDが4人であった。

 14人(47%)が死亡したが、リンパ腫増悪による死亡が11人、毒性と敗血症による死亡が各1人、その他の原因による死亡が1人だった。

 ITT解析で5年生存率は52%、5年無増悪生存率は49%となった。血管免疫芽球性T細胞性リンパ腫患者157人を対象にCHOP療法を行ったフランスの研究グループGELAの試験では5年生存率は33%であり、これに対して今回の試験は優れた結果だった。