高悪性度再発・難治非ホジキンリンパ腫に、完全ヒト化抗CD20モノクローナル抗体製剤GA101の単剤による治療が有効である可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の結果、示されたもの。成果は6月15日から18日までスイスルガノで開催された第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で、フランスUniversity HospitalのG.Cartron氏によって発表された。

 GA101は、リツキシマブよりも抗体依存性細胞障害活性が高く、直接殺細胞効果が高い糖鎖修飾抗CD20抗体。

 フェーズ2試験は、40人の高悪性度CD20陽性非ホジキンリンパ腫患者が、低用量のGA101を投与する群(LD群、21人)と高用量のGA101を投与する群(HD群、19人)に割り付けられた。LD群21人の内訳はびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)10人、マントル細胞リンパ腫(ML)が11人だった。HD群19人の内訳はDLBCLが15人、MLが4人だった。全員がリツキシマブの投与を受けた経験があり、25人がリツキシマブ難治性だった。

 GA101は、1日目、8日目、22日目、その後は21日おきに計9回投与された。LD群は全接種とも1回400mgのGA101が投与された。HD群は1日目に1600mg、8日目に1600mgを投与し、22日目、その後の21日おきの接種では800mgが投与された。接種回数は計9回。主要評価項目は最後の接種が終わってから4週間後の奏効率だった。

 試験の結果、LD群の奏効率は24%、HD群は32%だった。LD群のCRは2人、未確認CR(CRu)が1人、HD群はCR、CRuはいなかった。DLBCL患者では奏効率は32%(LD群は30%で3人のうち1人はCRu、HD群は27%で4人全員PR)、ML患者では27%(LD群は18%で2人ともCR、HD群は50%で2人ともPR)だった。LD群の13人のリツキシマブ難治性患者のうち1人で部分奏効(PR)が得られ、HD群の12人の難治性患者のうち3人でPRが得られた。

 観察期間中央値7.7カ月で奏効期間中央値はLD群で8.6カ月、HD群は未到達だった。

 多く見られた副作用はグレード1/2の注射関連反応で、LD群の81%、HD群の68%に認められた。グレード3/4の血液毒性は、貧血、血小板減少症、白血球減少症などでLD群の方に多く見られた。LD群5人、HD群5人がグレード1/2の感染症を起こしたが、グレード3以上はなかった。

 PKの解析からHD群の方がGA101により良い傾向があったことから、Cartron氏は「HD群の方が良い」と語った。