進行濾胞性リンパ腫の初回治療として、リツキシマブを用いた治療レジメンの中で、R-CHOP療法の効果はR-FM療法と同等で、R-CVP療法より良好、かつR-CHOP療法はR-FM療法よりも毒性が低いことが、多施設無作為化試験(FOLL05 IIL)の予備解析で明らかになった。イタリアUniversita di Modena e Reggio EmilliaのM. Federico氏らが、6月15〜18日にスイス・ルガノで開催された第11回国際悪性リンパ腫会議(ICM2011L)で発表した。

 濾胞性リンパ腫の治療として、化学療法とリツキシマブの併用が複数の臨床試験で検討されているが、どの治療レジメンの効果が高いかははっきりしていない。そこで、FOLL05 IIL試験では、R-CHOP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)とR-CVP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ビンクリスチン、プレドニゾロン)、R-FM療法(リツキシマブ、フルダラビン、ミトキサントロン)が比較された。

 2006年3月から2010年9月までに、治療歴がないステージ2〜4の濾胞性リンパ腫患者534人が登録された。患者を3群に無作為に割り付け、21日おきに、それぞれR-CVP療法、R-CHOP療法、R-FM療法を3サイクル行った。効果を判定して部分奏効(PR)以上であれば、引き続きR-CVP療法群にはR-CVP療法を5サイクル、R-CHOP療法群ではR-CHOP療法を3サイクル行い、その後リツキシマブを単独で投与、R-FM療法群にはR-FM療法を3サイクル行い、その後リツキシマブを単独で投与した。

 主要評価項目は治療成功期間(TTF)とした。実際に治療を受けたのは504人で、年齢中央値は56歳(30〜75歳)、ステージ3-4の患者が92%を占め、濾胞性リンパ腫国際予後指標(FLIPI)スコアが3-5の患者が37%を占めた。

 TTFイベント(治療の変更、<PR、増悪・再発、維持療法への移行)が発生したのは、R-CVP群は53%、R-CHOP群は64%、R-FM群は66%。2群間を比較した結果、R-CHOP群とR-CVP群(p=0.022)、R-FM群とR-CVP群(p=0.008)には有意差があったが、R-CHOP群とR-FM群は有意差がなかった(p=0.758)。

 無増悪生存期間では、R-FM群とR-CVP群には有意差があった(p=0.042)が、R-CHOP群とR-CVP群(p=0.079)、R-CHOP群とR-FM群(p=0.795)は有意差がなかった。

 抗腫瘍効果は、完全奏効(CR)がR-CVP群で66%、R-CHOP群は71%、R-FM群は70%で、群間に有意差はなかった(p=0.643)。部分奏効(PR)はそれぞれ21%、23%、21%であり、奏効率(CR+PR)も群間に有意な違いはなかった(p=0.16)。

 グレード3/4の好中球減少がR-CVP群は28%だったが、R-CHOP群は49.7%、R-FM群は63.7%であり、発生率は群間で有意に異なった(p<0.001)。血小板減少はそれぞれ0%、3.1%、7.7%(p<0.001)で、感染症が2.5%、3.1%、4.8%(p=0.553)、貧血は0.6%、3.1%、4.2%(p=0.089)だった。

 また、2次発癌がR-CVP群では4人(乳癌、消化管癌、泌尿生殖器癌、カポジ肉腫)、R-CHOP群も4人(泌尿生殖器癌、肺癌、膠芽腫)、R-FM群は13人(急性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、泌尿生殖器癌、肺癌、皮膚癌、消化管癌など)に見られた。