ワルデンシュトレーム・マクログロブリネミア (WM)と関連疾患である辺縁帯リンパ腫(MZL、非MALT)、非イムノグロブリンIgMリンパ形質細胞性リンパ腫 (LPL)などの稀な低悪性度リンパ腫には、クロラムブシルよりもフルダラビンの方が有効であることが明らかとなった。フェーズ3試験WM1の結果示されたもの。成果は6月15日から18日までスイスルガノで開催された第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で、フランスHopital Pitie SalpetriereのV.Leblond氏によって発表された。

 WM1試験は未治療のWM、MZL、LPL患者を含む国際オープンラベルフェーズ3試験。クロラムブシルとフルダラビンの有効性を比較することを目的とした。患者はWM、MZL、LPLと層別化された上で、クロラムブシル群(28日間を1サイクルとして8mg/m2のクロラムブシルを10日間経口投与、最大12サイクルまで)とフルダラビン群(28日間を1サイクルとして40mg/m2のフルダラビンを5日間経口投与、最大6サイクルまで)に割り付けられた。

 2001年7月から2009年12月までに418人の患者が登録され、414人が少なくとも1サイクルの投与を受けた。WMが339人、MZLが37人、LPLが38人だった。年齢中央値は68歳(40-89)で、フルダラビン群、クロラムブシル群共に207人ずつだった。

 奏効率はフルダラビン群が47.8%、クロラムブシル群が38.6%で、フルダラビン群の方が良い傾向があった。完全奏効CRはフルダラビン群が5%、クロラムブシル群が2%、部分寛解はフルダラビン群が42.5%、クロラムブシル群が36.7%と、いずれもフルダラビン群の方が優れていた。治療成功期間中央値はフルダラビン群が42.5カ月、クロラムブシル群が21.6カ月で有意にフルダラビン群が優れていた(p=0.001)。WM患者でフルダラビンが奏効したのは45.8%、クロラムブシルが奏効したのは35.7%だった。MZL、LPL患者でフルダラビンが奏効したのは58%、クロラムブシルが奏効したのは51%だった。

 観察期間中央値36カ月で、無増悪生存期間中央値はフルダラビン群が36.3カ月(95%信頼区間 29.5-44.5)、クロラムブシル群が27.1カ月(95%信頼区間 21.6-32.5)で、フルダラビン群の方が有意に長かった(p=0.015)。無病生存期間(DFS)中央値はフルダラビン群が38.3カ月(95%信頼区間 31-46.4)、クロラムブシル群が19.9カ月(95%信頼区間 16.1-29.2)で、フルダラビン群の方が有意に長かった(p=0.0005)。5年生存率はフルダラビン群が70.3%、クロラムブシル群が62.1%でフルダラビン群の方が良い傾向にあった(p=0.055)。

 主な副作用は血液毒性で、グレード4の好中球減少症がフルダラビン群の12.3%、クロラムブシル群の6.9%、グレード4の貧血がフルダラビン群の13.8%、クロラムブシル群の7%に発現した。また、2次がんの発生率は有意にクロラムブシル群で多かった(p=0.005)。