抗CD40モノクローナル抗体製剤lucatumumabが難治性の濾胞性リンパ腫の治療薬になる可能性が明らかとなった。フェーズ1/2試験で安全性が確認され、特に濾胞性リンパ腫に効果が高いことが示された。成果は6月15日から18日までスイスルガノで開催されている第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で、米国M.D.Anderson Cancer CenterのM.Fanale氏によって発表された。

 フェーズ1/2試験の対象は濾胞性リンパ腫(FL)、ホジキンリンパ腫(HL)、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫 (DLBCL)、マントル細胞リンパ腫(MCL)、辺縁帯リンパ腫(MZL)/MALT型リンパ腫で再発・難治の測定病変を有する患者。少なくともリツキシマブを含む治療を1レジメンは受けている患者とされた。

 試験に参加した患者の数は109人でFLが20人、DLBCLが35人、HLが37人、MCLが10人、MZL/MLTは7人だった。

 フェーズ1a部分は週1回4週間lucatumumabを3.0mg/kg、4.0mg/kg、6.0mg/kg投与して、最大耐量(MTD)を決定した。MTDは4.0mg/kgだった。用量制限毒性は、無症候性のリパーゼ上昇、ALT上昇だった。フェーズ2部分は8週間を1サイクルとして、4.0mg/kgのlucatumumabを週1回4週間連続して投与した。

 試験の結果、FLは20人中完全奏効(CR)が1人、部分奏効(PR)が6人、MZL/MALTは7人中CRが1人、PRが1人、DLBCLは35人中CRが2人、PRが2人、MCLは10人中CR、PRともなし、HLは37人中CRが0人、PRが5人だった。10人以上登録されたリンパ腫で比較すると、FLで最も良い35%の奏効率が得られたことになる。奏効期間(DOR)中央値は全体で13週だった。

 副作用はほとんどがグレード1または2の注射関連反応だったが、一過性で管理可能だった。注射関連反応は接種を繰り返すごとに減少した。他の副作用は主に血液検査値異常で、最も多いグレード3/4の副作用はリパーゼ上昇で26人(23.9%)に出現した。10%を超える他のグレード3/4の副作用はなかった。またlucatumumabに対する抗体は検出されなかった。

 難治性FLを対象に、lucatumumab/ベンダムスチンにリツキシマブを併用するフェーズ1b試験が行われているという。