抗PD-1(Program Death-1)抗体であるCT-011が、自己末梢血幹細胞移植を受けたあとの、再発・難治びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫 (DLBCL)に有効である可能性が明らかとなった。フェーズ2試験の結果、示されたもの。成果は、6月15日から18日までスイスルガノで開催されている第11回国際悪性リンパ腫会議(ICML2011)で、米国Northwestern大学のL.Gordon氏によって発表された。

 PD-1は免疫阻害受容体で、そのリガンドとともに免疫抑制作用を引き起こすと考えられている。PD-1を阻害することで、ナチュラルキラー(NK)細胞やT細胞の活性が高まることが期待されている。

 フェーズ2試験には、全身状態が比較的良い化学療法未治療の再発・難治DLBCL患者72人が登録された。年齢中央値は57歳(19-80)で、ECOG PS0が39人(54%)。70人(90%)がリツキシマブの投与を受けた経験があった。6人(8%)が移植後放射線治療を受けていた。移植前のIPI(国際予後因子)スコアが3から4の患者が43人(47%)、骨髄障害を持つ患者が42人(58%)だった。患者には移植後1カ月から3カ月後にCT-001 1.5mg/kgを6週間おきに3回投与した。主要評価項目は移植後18カ月時点での無増悪生存(PFS)率または全生存(OS)率だった。

 試験の結果、71人の患者が評価可能で、18カ月時点のPFS率は0.70(95%信頼区間 0.57-0.79)、OS率は0.84(95%信頼区間 0.72-0.91)となり、過去の試験よりも良い結果だった。

 副作用はグレード3/4の好中球減少症が14人、グレード3/4の血小板減少症が6人(1%)だった。グレード3/4の非血液学的な副作用はなかった。