抗PD-1抗体MK-3475が非小細胞肺癌に有望である可能性が明らかとなった。予備的な臨床試験の結果、忍容性と有効性が認められたもの。10月27日から31日までオーストラリア・シドニーで開催された世界肺癌学会(WCLC2013)で、米David Geffen School of Medicine at UCLAの Edward B. Garon氏によって発表された。

 予備的な臨床試験は、全身療法で2レジメンの治療歴があるNSCLC患者に、3週間おきにMK-3475を10mg/kg投与することで行われた。適格基準は測定可能病変が少なくとも1つあること、PSが0-1であることなどだった。患者は試験に参加する前60日以内に腫瘍からバイオプシーを行って組織を採取された。研究者ごとの画像診断は免疫関連奏効基準(irRC)に従って、病状進行が確認されるまで9週おきに行われた。独立中央委員会がRECISTによる画像診断を行った。投薬前の腫瘍検体のPD-L1発現は免疫組織化学染色法(IHC法)によって調べられた。

 2012年4月から2012年9月までに38人が登録された。年齢中央値は63歳(34-85)、45%が65歳以上だった。男性が42%、PS 1が58%だった。非喫煙者は34%。治療を受けた脳転移のある患者が10%だった。PD-L1のIHC陽性が61%、陰性が26%、評価不能が13%だった。

 患者の53%に薬物関連副作用が発現した。多く見られたのは皮疹(21%)、掻痒(18%)、倦怠感(16%)だった。下痢は13%に認められたがグレード1と2だけだった。グレード3の肺水腫、グレード2の甲状腺機能亢進症、グレード2の甲状腺機能低下症、グレード2の肺炎がそれぞれ1件ずつ認められた。薬剤関連死亡はなかった。

 研究者によるirRCの評価では奏効率(確認、未確認含む)は24%(9人)で、扁平上皮癌と非扁平上皮癌のどちらも含まれていた。無増悪生存期間(PFS)中央値は9.1週(95%信頼区間:8.3-17.4)。同様の結果がRECIST評価でも見られ、奏効率(確認、未確認含む)は21%、PFS中央値は9.7週(95%信頼区間:7.6-17)だった。全生存期間中央値は51週(95%信頼区間:14-NR)だった。

 奏効となった9人中7人で投薬が継続されている。奏効者のPFS中央値は62週時点で未到達だ。強くPD-L1が発現している患者9人のうち6人で効果が認められた。