未治療の進行非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)で全身状態(PS)不良例に対し、ペメトレキセドベバシズマブの2剤併用およびカルボプラチンとペメトレキセド、ベバシズマブの3剤併用は忍容性に優れ、3剤併用では抗腫瘍効果も期待できることが、ランダム化フェーズ2試験で明らかになった。10月27日から26日までオーストラリア・シドニーで開催された第15回World Conference on Lung Cancer(WCLC)で、米Yale Cancer CenterのRogerio C. Lilenbaum氏らが発表した。

 対象は、未治療の切除不能Stage IIIB/IV、非扁平上皮NSCLCで、ECOG PSが2の患者163人。 患者をペメトレキセド単独群(Pem単独群:48人)、ペメトレキセドとベバシズマブ併用群(2剤併用群:59人)、カルボプラチンとペメトレキセド、ベバシズマブ併用群(3剤併用群:56人)の3群に分けた。

 Pem単独群ではペメトレキセド 500mg/m2を1日目に静注した。2剤併用群ではペメトレキセド500mg/m2とベバシズマブ15mg/kgを1日目に静注した。3剤併用群ではペメトレキセド 500mg/m2、ベバシズマブ15mg/kg、カルボプラチンAUC=5を1日目に静注した。1サイクルを21日とし、治療は病勢進行もしくは許容できない毒性の発現まで継続した。2サイクル毎に画像評価した。

 主要評価項目は無増悪生存期間(PFS)、副次評価項目は奏効率(ORR)、無増悪期間、治療成功期間、全生存期間(OS)、 安全性とした。

 患者の年齢中央値はPem単独群71.5歳、2剤併用群73歳、3剤併用群72.5歳で、男性が各群30人、33人、31人、喫煙者の割合は41.7%、25.4%、21.4%、喫煙経験者は54.2%、69.5%、67.9%だった。

 治療を継続している患者は、Pem単独群0人、2剤併用群5人、3剤併用群6人。治療中止患者のうち、病勢進行による中止が各群60.4%、49.2%、50%、毒性による中止は4.2%、5.1%、12.5%だった。治療関連死がPem単独群は0人、2剤併用群3人(脳血管性イベント、急性呼吸窮迫症候群、肺塞栓症)、3剤併用群1人(発作)であった。

 主な有害事象は、血液毒性では、貧血がPem単独群ではグレード3とグレード4が8.3%、2.1%、2剤併用群では1.9%、0%、3剤併用群では7.7%、1.9%であり、好中球減少症がPem単独群で6.3%、2.1%、2剤併用群で9.3%、0%、3剤併用群で13.5%、3.8%、血小板減少症がPem単独群で0%、2.1%、2剤併用群で0%、3.7%、3剤併用群で13.5%、5.8%だった。

 非血液毒性では、グレード4は胸痛1人のみで、主なグレード3の有害事象は、倦怠感、呼吸困難、悪心、無力症などだった。またベバシズマブ関連の毒性は、グレード3/4の血栓塞栓性イベントが2剤併用群で4人、3剤併用群で6人に見られた。高血圧は2剤併用群2人、3剤併用群1人、出血が2剤併用群で1人、蛋白尿が3剤併用群で1人だった。

 奏効率は、Pem単独群で14.6%、2剤併用群で25.4%、3剤併用群で39.3%、病勢制御率は各群22.9%、32.2%、44.6%となった。

 無増悪生存期間の中央値が、Pem単独群2.6カ月(95%信頼区間:1.5-5.1)、2剤併用群3.5カ月(同:2.4-5.1)、3剤併用群4.1カ月(同:3.0-6.4)だった。

 また全生存期間の中央値が、Pem単独群7.6カ月(95%信頼区間:3.0-10.7)、2剤併用群8.7カ月(同:5.0-11.3)、3剤併用群8.8カ月(同:5.4-13.4)であり、1年生存率はそれぞれ28%、36%、44%となった。

 以上の結果から、「進行NSCLCでPS不良の患者において、3レジメンはすべて安全で忍容性に優れていた」とした。また効果については「3剤併用の奏効率は期待できる結果であり、PS良好な患者でのこれまでの結果に匹敵する」とした。