抗PD-1抗体nivolumab(BMS-936558/ONO-4538)が、既治療非小細胞肺癌(NSCLC)に有望である可能性が明らかとなった。フェーズ1試験の長期観察の結果示されたもの。10月27日から31日までオーストラリア・シドニーで開催されている世界肺癌学会(WCLC2013)で、米Sidney Kimmel Comprehensive Cancer Center at Johns HopkinsのJulie R. Brahmer氏によって発表された。

 研究グループはnivolumabのフェーズ1試験における長期間の安全性と効果に関して発表した。フェーズ1試験はNSCLC患者を対象に2週間おきに1mg/kg投与される群(33人)、3mg/kg投与される群(37人)、10mg/kg投与される群(59人)に分けて行われた。腫瘍への効果は4回投与ごとにRECISTで評価された。2012年1月23日にプロトコール変更が行われ、nivolumabの各用量ごとと全体の全生存期間(OS)に対する効果も評価することになった。

 2013年3月までに129人の既治療NSCLC患者がnivolumabの投与を受けた。年齢中央値は65歳。非扁平上皮癌患者が74人、扁平上皮癌患者が54人、組織型不明が1人だった。患者の99%がPS 1以下で、前治療歴が3以上の多治療歴患者が54%を占めていた。

 試験の結果、全体で完全奏効(CR)と部分奏効(PR)を合わせた効果が22人(17.1%)で認められ、奏効率は17.1%だった。推定奏効期間中央値が74.0週(6.1以上-133.9週以上)と効果は持続的で、22人中10人で効果が継続されている。効果は急速に現れ、22人中11人(50%)が最初の腫瘍計測(8週間目)で効果が現れた。有効でありながら増悪以外の理由で投与を中止した16人のうち7人は中止後も16週以上効果が持続し、7人中6人は現在も効果が続いている。122人のうちさらに6人で強い免疫関連効果が認められた。

 全体の無増悪生存期間(PFS)中央値は2.3カ月(95%信頼区間:1.9-3.7)、OS中央値は9.9カ月(同:7.8-12.4)だった。1年生存率は42%、2年生存率は24%となった。

 用量別の奏効率は1mg/kg群が3.0%、3mg/kg群が24.3%、10mg/kg群が20.3%だった。奏効期間中央値は1mg/kg群が63.9週、3mg/kg群が74.0週、10mg/kg群が83.1週。PFS中央値は1mg/kg群が1.9カ月、3mg/kg群が1.9カ月、10mg/kg群が3.6カ月。OS中央値は1mg/kg群が9.2カ月、3mg/kg群が14.9カ月、10mg/kg群が9.2カ月だった。組織分類別のOS中央値は同等だった。

 薬剤に関連した特定の副作用(全グレード)は41%に認められ、グレード3/4の副作用が5%に認められた。多く見られたのは皮膚毒性(16%)、胃腸毒性(12%)、肺毒性(7%)だった。薬剤関連肺炎が6%(全グレード)、2%(グレード3/4)で発現し、2人が試験早期に死亡したため、管理アルゴリズムの徹底が行われた。

 現在、NSCLC患者を対象にフェーズ3試験が行われている。