進行ALK陽性非小細胞肺癌(NSCLC)に対し、初回PD後もクリゾチニブを継続投与することで、生存延長につながることが、フェーズ1試験PROFILE1001とフェーズ2試験PROFILE1005のレトロスペクティブな解析で明らかになった。10月27日からオーストラリア・シドニーで開催されている第15回World Conference on Lung Cancer(WCLC)で、米University of California at IrvineのSai-Hong I. Ou氏らが発表した。

 今回の解析は、フェーズ1試験PROFILE1001とフェーズ2試験PROFILE1005に登録された進行ALK陽性NSCLC患者で、RECIST基準でPDと判定され、かつ医師の判断で、継続投与により臨床的利益が得られると考えられた患者を対象に行われた。すべての患者にクリゾチニブ250mgが1日2回、経口投与された。

 PD後のクリゾチニブ継続投与(CBPD)は、PD判定後、クリゾチニブ治療を3週以上行った場合とした。PDと判定された患者194人のうち、クリゾチニブ継続投与の患者は120人(62%)だった。

 クリゾチニブ継続投与の患者120人(CBPD群)と継続投与しなかった患者74人(非継続群)の特徴を比べたところ、初回のクリゾチニブ治療が奏効した患者の割合が、CBPD群は74%、非継続群は55%だった。治療成功期間(TTP)はそれぞれ7.3カ月、5.7カ月。PD時点でECOG PS 0/1の患者がそれぞれ96%、82%であり、脳転移が51%、28%、肝転移が15%、37%だった。

 また病勢進行の状態を比較した結果、新たな病変のみはCBPD群27%、非継続群24%、標的病変の増悪のみがCBPD群33%に対し、非継続群11%で、新たな病変+非標的病変の増悪がCBPD群24%、非継続群27%となった。

 PD時点からの全生存期間(OS)の中央値がCBPD群16.4カ月、非継続群3.9カ月で、ハザード比は 0.27(95%信頼区間:0.17-0.45)、p<0.0001と、CBPDで有意に延長した。1年生存率はそれぞれ64.7%、23.9%だった。

 またクリゾチニブ初回投与時点からのOS中央値がCBPD群29.6カ月、非継続群10.8カ月で、ハザード比は0.28(95%信頼区間:0.18-0.44)、p<0.0001だった。1年生存率は81.7%、46.6%だった。

 ただし非継続群でも、全身化学療法を行った群では、行わなかった群に比べてOSは改善されることも示された。

 多変量解析の結果、PD後のクリゾチニブ治療の継続が、有意に生存延長に関与する因子であった。このため、「多くの患者にとって初回PD後のクリゾチニブ治療の継続は有用であろう」とOu氏は述べた。