サーバイビン阻害剤であるYM155がカルボプラチン、パクリタキセルと併用で、肺癌を主にした固形癌患者を対象のフェーズ1試験で有望な結果が得られていることが明らかとなった。現在、4期の非小細胞肺癌を対象にファーストラインとして投与するフェーズ2試験が進行中だ。成果は7月4日から7日までオランダアムステルダムで開催されている第14回世界肺癌学会(IASLC2011)で、米National Cancer InstituteのR.J.Kelly氏によって発表された。

 フェーズ1試験は、1レジメン以上の化学療法を受けた進行固形癌患者に、21日を1サイクルとしてカルボプラチン(AUC6)とパクリタキセル(200mg/m2)を投与し、引き続いてYM155の量を増加させながら72時間連続静注した。

 フェーズ1試験には22人の患者(肺癌が19人、腺様嚢胞、血管肉腫、原発不明癌がそれぞれ1人)が参加した。患者はカルボプラチンとパクリタキセルの標準量に加えて、YM155を3.6mg/m2から12mg/m2の範囲で6段階に分けて投与された。

 患者は投与に十分耐えることができ、グレード3/4の副作用は、グレード3の白血球減少症が68%、好中球減少症は50%、血小板減少症14%、グレード4の好中球減少症は50%、白血球減少症14%、血小板減少症4.5%だった。非血液学的毒性は、血液中電解質異常がグレード341%、グレード4が9%だった。12mg/m2群でグレード3のアミラーゼ異常、グレード5の肺炎が認められ、用量制限毒性と判断され、最大耐量は10mg/m2となった。

 一方、抗腫瘍効果は評価可能患者16人のうち、31%にあたる5人が部分奏効(PR)に到達、69%にあたる11人が病勢安定となった。