今回のEuropean Multidisciplinary Cancer Congress(EMCC2011)で、IBからIIIA 期の根治切除非小細胞肺癌(NSCLC)の術後補助化学療法においてUFTに対するゲムシタビンの優越性は証明できないという発表を行いました。現在ガイドラインで決められている術後補助化学療法の選択には影響しないという報告となります。

 根治切除術を受けた日本人のIB期からIIIA期の非小細胞肺癌(NSCLC)患者に、術後補助化学療法としてゲムシタビンを投与する場合とUFTを投与する場合を比較したフェーズ3試験、WJTOG0101の結果で明らかになったことです。

 この試験が開始された2001 年時点はNSCLCの術後補助化学療法の標準治療はなかった時代です。NSCLCの術後補助化学療法としては、1995年にメタアナリシスでシスプラチンベースの抗癌剤が生存に寄与することが報告されていました。一方、I 期からIII 期のNSCLC 患者の根治切除後の術後補助療法として、経口UFT単剤がCDDP/VDS/UFT投与よりも優れることも報告されていました(Wada et al. J Clin Oncol 14:1048-1054,1996)。

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