日本人の進行非小細胞肺癌(NSCLC)非扁平上皮癌患者に対し、ファーストライン治療として、ペメトレキセドカルボプラチンによる導入療法と、それに続くペメトレキセドによるメインテナンス療法は有効であり、その効果は海外のフェーズ3試験の結果とほぼ同じであることが、前向き多施設共同単群フェーズ4試験で明らかになった。9月23日から27日までスウェーデン・ストックホルムで開催されたEMCC2011で、がん・感染症センター都立駒込病院呼吸器内科の細見幸生氏らが発表した。

 海外の無作為化フェーズ3試験(PARAMOUNT)で、ペメトレキセドと白金系抗癌剤(シスプラチン)の併用による導入療法の後、ペメトレキセドのメインテナンス療法を行うことで、無増悪生存期間(PFS)が有意に延長することが報告されている。

 今回のフェーズ4試験は、化学療法による治療歴がないNSCLC非扁平上皮癌で、ステージ3B/4もしくは術後再発の患者109人を対象に行われた。導入療法はペメトレキセド(500mg/m2)とカルボプラチン(AUC6)を第1日に、3週おきに投与し、これを4サイクル行った。導入治療の後、CR(完全奏効)、PR(部分奏効)、SD(病勢安定)と判定された患者に対し、メインテナンス療法として、ペメトレキセド(500mg/m2)を第1日に、3週おきに投与し、PD(病勢進行)まで投与継続した。

 主要評価項目は、全治療期間におけるPFS、副次評価項目は全生存期間、病勢制御率、奏効率、有害事象の発生頻度と設定された。

 導入療法の完遂率は68.8%、メインテナンス療法に入った患者は60人(55%)だった。治療サイクル数中央値は導入療法が4サイクル(1-4)、メインテナンス療法が4サイクル(1-14)。相対的な用量強度は導入療法ではペメトレキセドが88.8%、カルボプラチンが89.5%、メインテナンス療法のペメトレキセドは89.4%だった。

 フォローアップ期間中央値は4.4カ月。PFS中央値は5.6カ月(95%信頼区間:4.3-7.2)、またメインテナンス療法の期間でのPFS中央値は3.9カ月(同:2.8-5.0)だった。PARAMOUNT試験におけるメインテナンス療法の期間でのPFS中央値は4.1カ月(3.2-4.6)であることから、「この試験におけるPFSとPARAMOUNT試験でのPFSはほぼ一致していた」とした。

 またCRは0%、PRは34.9%、SDは37.6%で、奏効率は34.9%、病勢制御率は72.5%であった。

 主なグレード3以上の血液毒性は、好中球減少が56%、血小板減少が41.3%、貧血が29.4%。支持療法として、1回以上の輸血を要した患者は15.6%、1回以上の顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)治療は9.2%だった。また主なグレード3以上の非血液毒性は、ALT上昇が9.2%、食欲不振が5.5%、嘔吐が2.8%などだった。