進行性非小細胞肺癌で、ベバシズマブとシスプラチン、ペメトレキセドによる導入治療は安全に施行できることが、フェーズ3試験(AVAPERL1)で確認された。フランスUniversite de la MediterraneeのF. Barlesi氏らが、10月8日から12日にイタリアのミラノで開催された第35回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)で発表した。なお、この試験では同3剤による導入治療後、効果のあった患者を対象に、ベバシズマブとペメトレキセドによる維持治療が行われている。試験は進行中のため、今回の発表では導入治療を中心とした安全性の結果が報告された。

 AVAPERL1試験は、国際的多施設共同フェーズ3試験。ステージ3B/4の非小細胞肺癌で非扁平上皮癌の患者を対象に、ベバシズマブとシスプラチン、ペメトレキセドによるファーストライン導入治療を4サイクル行い、奏効した患者(CR/PR/SD)において、ベバシズマブのみによる維持治療とベバシズマブとペメトレキセドによる維持治療を比較する。

 導入治療として、3週置きにベバシズマブ7.5mg/kgとシスプラチン75mg/m2、ペメトレキセド500mg/m2を投与した。維持治療では、3週置きにベバシズマブは7.5mg/kg、ペメトレキセドは500mg/m2を投与した。

 2009年8月から2010年3月までに、128人が導入治療を受け、17人が維持治療を受けた。ステージ4が92.2%、腺癌が90.6%を占めた。なお維持治療を受けた17人は1〜2サイクルのみの治療であったため、今回の発表では導入治療と維持治療のデータを合算して報告している。

 有害事象は80人(63%)で認められ、合計で372イベント(うち維持治療の期間では15イベント)だった。グレード1は48%、グレード2は39%と、多くは軽度から中等度で、グレード3は20%、グレード4は2%だった。主な有害事象は吐き気(24%)、無力症(16%)、高血圧(13%)。重篤な有害事象(SAE)が28人(22%)に認められ、シスプラチン関連SAEが15人、ペメトレキセド関連SAEが12人、ベバシズマブ関連SAEが10人だった。主なSAEは嘔吐、発熱、貧血、腎不全、好中球減少だが、いずれも2%以下だった。

 7人が死亡し、腸管虚血、塞栓症、胃出血、敗血症、急性腎不全、増悪などが原因だった。有害事象による投与の変更は、シスプラチンでは投与中断が9人、投与中止が11人、ベバシズマブではそれぞれ11人、13人、ペメトレキセドでは8人、10人だった。

 新たな有害事象が見られなかったことから、ベバシズマブとシスプラチン、ペメトレキセドによる導入治療は忍容性に優れているとした。