予後不良の未治療若年のびまん性大細胞型リンパ腫(DLBCL)に対し、高用量化学療法とリツキシマブを併用し、続いてリツキシマブ併用の高用量化学療法+自家幹細胞移植(ASCT)は治療成績を改善させることが、フェーズ2試験の長期フォローアップで明らかになった。イタリアAzienda Ospedaliero-Universitaria San Giovanni BattistaのChiappella氏らが、6月14日からオランダ・アムステルダムで開催された欧州血液学会(EHA 2012)で発表した。

 対象は未治療で18-60歳のステージ3/4、aa-IPI(年齢調整国際予後指標)2-3のDLBCL患者。治療は、2週おきにリツキシマブとMegaCEOP-14療法(シクロホスファミド、エピルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)を4サイクル、続いてリツキシマブとMAD療法(ミトキサントロン、高用量のシタラビン、デキサメタゾン)を投与し、BEAM療法(BCNU(カルムスチン)、エトポシド、シタラビン、メルファラン)とASCTを実施した。

 R-MegaCEOP-14療法として、リツキシマブ375mg/m2をday1に、シクロホスファミド1200mg/m2とエピルビシン110mg/m2、ビンクリスチン1.4mg/m2をそれぞれday3に、プレドニゾン40mg/m2をday1-5に投与した。R-MAD療法では、ミトキサントロン8mg/m2、シタラビン2g/m2/12h、デキサメタゾン4mg/m2/12hをそれぞれday1-3に、リツキシマブ375mg/m2をday4および末梢血幹細胞採取の前日に投与した。

 112人が登録し、年齢中央値は47歳(19-60歳)、男性が56%を占め、aa-IPI 3の患者が47%、ステージ4が78%であった。

 フォローアップ中央値5年で、5年生存率は79%(95%信頼区間:70-86)だった。最終的な効果は、完全奏効が82%、部分奏効が4%であった。なおASCTは病勢進行や毒性、幹細胞動員不十分により16%の患者で行われなかった。

 中枢神経系(CNS)再発は3人で、うち1人はCNS再発の予防としてメトトレキサート髄腔内投与を受けていた。また累積CNS再発率は10年で3.6%(0-7.8%)と算出された。

 主な晩期毒性は、脂質異常と続発性無月経であった。二次性発癌に関しては、治療中止期間中央値7年間で、骨髄異形成または急性骨髄性白血病が2人。二次性発癌のリスクは10年で4.2%(0-10)と算出された。

 これらの結果から、二次性発癌と晩期毒性のリスクは許容できるとし、CNS再発に関してもリスクのある患者を慎重に同定することで避けることができるとした。