65歳以下の若年初発多発性骨髄腫で、自家幹細胞移植(ASCT)を伴う高用量化学療法もしくはMPR療法(メルファラン、プレドニゾン、レナリドミド)を行った患者に対し、レナリドミドのメインテナンス療法を行うことで、増悪リスクが有意に低下することが、RV-MM-PI-209試験で明らかになった。イタリアUniversity of TorinoのF. Cavallo氏らが、6月14日からオランダ・アムステルダムで開催された欧州血液学会(EHA2012)で発表した。

 RV-MM-PI-209試験では65歳以下の多発性骨髄腫患者を対象に、標準治療となっているASCTを伴う高用量化学療法と新規薬剤を用いた治療とを比較。さらにレナリドミドのメインテナンス療法の有効性を検討した。

 62施設402人が登録した。まず導入療法としてRd療法(レナリドミド、デキサメタゾン)を行った。Rd療法は、28日おきにレナリドミド(25mg/d、day 1-21)とデキサメタゾン(40mg/d、day 1、8、15、22) を4サイクル投与した。

 続いて2群に無作為化割り付けし、地固め療法として、1つの群にはMPR療法(MPR群)、もう1つの群はASCTを伴う高用量化学療法を行った(MEL200群)。MPR群には、28日おきにメルファラン(0.18mg/kg/d、day 1-4)、プレドニゾン(2mg/kg/d、day 1-4) 、レナリドミド(10mg/d、day 1-21)の投与を6サイクル行った。MEL200群にはメルファラン(200mg/m2、day 1-2)を投与し、ASCT(day 0)を実施した。

 さらにメインテナンス療法を行う群と行わない群に無作為に分け、メインテナンス療法群には28日おきにレナリドミド (10mg/d、day 1-21)を再発まで投与した。

 この結果、最良効果はMPR群(130人)とMEL200群(143人)でほぼ同じ結果となり、CRがそれぞれ20%、 25% (p=0.55)、VGPR以上が60%、62%(p=0.80)、PR以上が95%、96%(p=0.77)だった。

 フォローアップ中央値38カ月で、3年無増悪生存(PFS)率はMPR群で36%、MEL200群は60%、ハザード比は0.55、p<0.0001であり、MEL200群で増悪リスクは45%低下した。全生存期間(OS)は2群間でほぼ同じで、3年生存率がMPR群は79%、MEL200 群は80%で、ハザード比は0.868、p=0.542だった。

 メインテナンス療法を起点としたランドマーク解析では、メインテナンス療法群の2年PFS率は63%、メインテナンス療法をしなかった群は48%、PFS中央値はそれぞれ34カ月、22カ月で、ハザード比は0.63、p=0.010と、メインテナンス療法で有意な改善が見られた。しかし2年生存率はそれぞれ89%、83%、ハザード比は0.624、p=0.10であった。メインテナンス療法での主なグレード3/4の有害事象は好中球減少だった。

 またPFSに関し、多変量解析の結果、メインテナンス療法あり(p=0.006)、MEL200(p=<0.001)、ISS 1-2(p=0.006)、ハイリスクでない染色体異常(p=<0.001)で予後良好となることが示された。