再発マントル細胞リンパ腫に、標準的なCHOP療法にボルテゾミブを追加投与すると、CHOP療法のみに比べて有意に全生存期間が延長できる可能性が明らかとなった。多施設ランダム化フェーズ2試験の結果、示されたもの。成果は6月14日から17日にオランダアムステルダムで開催されている欧州血液学会で、英国Derriford HospitalのSimon Rule氏によって発表された。

 フェーズ2試験は、CHOP療法(3週間隔でシクロホスファミド750?/m2、ドキソルビシン50?/m2、ビンクリスチン2?、プレドニゾン100?を5日間投与)のみを投与する群(CHOP群)と、CHOP療法に加えて1日目と8日目にボルテゾミブを1日目と8日目に1.6?/m2投与する群(VCHOP群)に分けて行われた。

 最長で8サイクルまで投与され、4サイクル終了時点で完全寛解が得られていた患者にはさらに2から4サイクルの投薬が行われ、部分寛解が得られていた患者にはさらに4サイクルが追加された。4サイクル終了時点で病勢安定、進行した患者は試験終了となった。主要評価項目は寛解率で、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、毒性、忍容性だった。

 CHOP群(23人)の年齢中央値は71歳、診断からの時間中央値は19.7カ月、VCHOP群の年齢中央値は69歳、診断からの時間中央値は24.7カ月だった。ほとんどすべての患者はPSが0-1のステージ4だった。男性はCHOP群が91%でVCHOP群の65%よりも多かった。CHOP群でリツキシマブの投与を受けた経験のある患者は44%で、VCHOP群の17%より多かった。ほとんどすべての患者が初期治療としてフルダラビンとシクロホスファミド(リツキシマブを含む場合、含まない場合を含む)の投薬を受けていた。CHOP群の受けた治療サイクル数中央値は3で、VCHOP群は6だった。

 試験の結果、寛解率はCHOP群は47.8%、VCHOP群は82.6%、完全寛解(CR/CRu)率はCHOP群で21.7%、VCHOP群で34.8%だった。部分寛解率はCHOP群で26.1%、VCHOP群で47.8%だった。観察期間中央値24.2カ月で、PFS中央値はCHOP群で8.2カ月、VCHOP群で15.7カ月と延長(p=0.07)、OS中央値はCHOP群で16.4カ月、VCHOP群で36.1カ月と有意に延長(p=0.026、ハザード比0.4)していた。

 重度(グレード3/4)の感覚神経障害を起こしたのはVCHOP群は3人、CHOP群は2人で差はなかったが、グレード1/2の感覚神経障害はVCHOP群で10人、CHOP群が3人とVCHOP群が多く、VCHOP群では2人のグレード1/2の運動神経障害が認められた。グレード3/4の血液学的毒性は、貧血がVCHOP群で8人、CHOP群で4人、好中球減少症がVCHOP群で13人、CHOP群で11人、血小板減少症はVCHOP群が9人、CHOP群が8人とVCHOP群で多く見られた。VCHOP群で2人の深部静脈血栓症が見られた以外は、副作用について両群で差はなかった。