ニロチニブイマチニブ抵抗性または不耐用の慢性骨髄性白血病CML)の急性転化期(BC期)の患者に速やかで持続的な治療効果を示すことが報告された。患者を24カ月以上観察したフェーズ2試験の結果から明らかになったもの。成果は6月10日から13日までスペイン・バルセロナで開催された欧州血液学会で、CTRC at The UT Health Science CenterのF Giles氏が発表した。

 フェーズ2試験は、フィラデルフィア染色体陽性のCML患者でイマチニブに抵抗性または不耐用のBC期の患者を対象に行われた。患者にはニロチニブ400mgを1日2回経口投与した。効果が見られない場合には、600mgまで増量することが認められていた。血液学的大寛解(MaHR)は、骨髄反応(MR)が見られたもの以上と定義した。試験には136人の患者が参加し、年齢中央値は54歳(18-79)、男性が83人を占めていた。イマチニブ抵抗性の患者が111人、不耐用の患者が25人だった。

 投与の結果、血液学的効果が認められたのは評価対象だった119人(当初からMaHRだった17人を除く)のうち71人(60%)で、血液学的完全寛解が得られたのは28人(24%)で、MRが認められたのは43人(36%)だった。細胞遺伝学的効果が認められたのは、評価可能だった136人中73人(54%)で、細胞遺伝学的大寛解は56人(41%)、細胞遺伝学的完全寛解が41人(30%)、細胞遺伝学的部分寛解は15人(11%)だった。

 最初にMaHRでなかった患者がMaHRに到達するまでの期間の中央値は1.38カ月で、6カ月時点で65%の患者がMaHRになっていた。MaHR期間の中央値は骨髄性急性転化期(MBC)患者(54人)で24.71カ月、リンパ性急性転化期(LBC)患者(17人)で12.88カ月だった。12カ月時点、24カ月時点でMaHRの患者の割合は、MBC患者で63%、51%、LBC患者で57%、21%だった。

 細胞遺伝学的大寛解に到達する時間の中央値は1.8カ月だった。細胞遺伝学的大寛解が維持された期間の中央値はMBC患者で10.8カ月、LBC患者で3.2カ月だった。細胞遺伝学的大寛解となったMBC患者40人のうち、24カ月時点で44%の患者が状態を維持していたが、16人のLBC患者は1人も維持できなかった。

 全生存期間中央値はMBC患者で10.1カ月、LBC患者で7.9カ月だった。全体として12カ月時点の生存率は42.1%、24カ月時点の生存率は26.9%だった。ニロチニブの治療の後、MBC患者12人、LBC患者2人で幹細胞移植が行われた。

 24カ月以上の観察期間でも副作用は許容範囲で、新たな安全性の問題は見い出されなかった。