濾胞性リンパ腫患者で、リツキシマブMCP療法(ミトキサントロン、クロラムブシル、プレドニゾロン)は化学療法単独よりも、奏効率、無増悪生存、全生存が優れていることが、無作為化臨床試験の5年間フォローアップの結果で明らかになった。6月10日から13日までスペイン・バルセロナで開催された欧州血液学会で、East German Study Group Hematology and Oncology(OSHO)を代表してドイツHELIOS Klinikum ErfurtのMichael Herold氏が報告した。

 試験は、未治療の進行期濾胞性リンパ腫やマントル細胞リンパ腫を含む非ホジキンリンパ腫358人を対象に、R-MCP群とMCP群を比較した。無作為化後、4週置きにMCP群にはMCP療法を、R-MCP群にはリツキシマブ(375mg/m2)とMCP療法を6サイクル行った。その後、完全奏効もしくは部分奏効の患者には引き続き2サイクル行い、さらにインターフェロンによる維持療法を行った。

 発表では、患者の57%(201人)を占める濾胞性リンパ腫の結果が報告された。主要評価項目である奏効率はR-MCP群(105人)が92.4%、MCP群(96人)が75%でR-MCP群の方が有意に高く(p=0.0009)、完全奏効率はそれぞれ49.5%、25%で、R-MCP群の方が有意に高かった(p=0.0004)。

 中央値で5年間のフォローアップにおいて、無増悪生存期間(PFS)中央値はR-MCP群が86カ月、MCP群が35カ月でR-MCP群が有意に長く(p<0.0001)、5年PFS率はそれぞれ65%、33%だった。FLIPI(濾胞性リンパ腫国際予後指標)が2の患者では5年PFS率は、それぞれ70%、36%、FLIPIが3の患者ではそれぞれ63%、30%だった。

 無イベント生存期間(EFS)中央値はR-MCP群が86カ月、MCP群が27カ月でR-MCP群で有意に長く(p<0.0001)、5年EFS率はそれぞれ62%、30%だった。全生存期間(OS)中央値はR-MCP群では到達していないが、MCP群で108カ月(p=0.0278)、5年生存率はそれぞれ86%、74%だった。

 なお、毒性については両群で大きな違いはなかった。

 これらの結果から演者らは、「フォローアップ5年のデータで、化学療法へのリツキシマブの追加は、進行濾胞性リンパ腫において、PFS、EFS、OSを有意に延長させた」とした。ただし、リツキシマブと併用する化学療法は何がベストかはまだ議論すべきであろうとも指摘した。