レナリドミドはベースラインのエリスロポエチン(EPO)濃度や造血刺激剤(ESA)の前使用に関係なく、骨髄異形成症候群(MDS)患者の赤血球非依存(RBC-TI)を達成するのに有効であることが示された。プラセボ、レナリドミド5mg、レナリドミド10mgを投与した結果、レナリドミド群で有意にヘモグロビンレベルの改善が確認されたMDS-004試験のサブ解析の結果、明らかになった。成果は6月10日から13日までスペイン・バルセロナで開催された欧州血液学会で、フランスHopital AvicenneのPierre Fenaux氏らが発表した。

 MDS-004試験では、5番染色体長腕欠失を伴う低リスクまたは中間1リスクのMDS患者に28日を1サイクルとしてプラセボ(67人)、レナリドミド5mg(69人、連日)、レナリドミド10mg(69人、1日目から21日目)まで投与した。16週で少なくとも赤血球の増加傾向が認められた患者には、最大で52週まで投与された。プラセボかレナリドミド5mgを投与された患者で16週時点で赤血球の効果が見られなかった患者は、レナリドミド5mg投与か同10mg投与に切り替えられた。サブ解析はこのうち、87人(レナリドミド5mg群46人、レナリドミド10mg群41人)を対象に行われた。

 レナリドミド群全体としては、EPOのベースラインの濃度が500mIU/mL超の患者のRBC-TI率は51%、500mIU/mL以下の患者は48%と同等だった。EPO濃度が500mIU/mL以下の患者では、レナリドミド5mg投与群とレナリドミド10mg投与群は同等だった。しかし、EPO濃度が500mIU/mL超の患者では、レナリドミド5mg投与群よりも10mg投与群の方が統計学的に有意にRBC-TI率が高かった(p=0.0016)。

 レナリドミド投与前にESAを使用した患者と使用しなかった患者では、レナリドミドの投与を受けた患者全体で、ESAを使用した患者のRBC-TI率は36%、使用しなかった患者では63%と、統計学的にESAを有意に使用した群で低かった(p=0.01)。レナリドミド投与量の違いに基づく有意な差はなかった。

 EPOのベースラインの濃度が500mIU/mL超もしくはレナリドミド投与前にESAの投与を受けた患者ではRBC-TI率が42%となり、EPOのベースラインの濃度が500mIU/mL以下でESAの投与を受けなかった患者のRBC-TI率80%と比べると、統計学的に有意に低かった(p=0.025)。レナリドミド投与量による有意な差はなかった。