骨髄異形成症候群MDS)または急性骨髄性白血病の患者でアザシチジンを投与された患者を登録した米の地域登録システムAVIDAの中間解析で、高齢者に対してもアザシチジンを積極的に投与することが適切とする報告があった。AVIDAは低リスク(IPSSSリスク分類で低または中間-1リスク)の患者の最大のコホートを含んでいる。成果は6月10日から13日までスペイン・バルセロナで開催された欧州血液学会で、米Moffitt Cancer CenterのR Komrokji氏らが発表した。

 研究グループはAVIDAに登録された患者のうち75歳以上の患者について、アザシチジンの投与パターン、血液学的な改善度(HI)、輸血非依存度(TI)、認容性について調べた。アザシチジンの投与パターンは、7日間連続投与、5日間投与2日間休薬2日間投与、5日間連続投与について解析した。

 中間解析に用いられたのは、2006年10月から2009年11月までに収集されたデータ。434人のうち226人(52%)が75歳以上で、そのうち57%に当たる128人が80歳以上だった。75歳以上の患者で、IPSSリスク分類のデータがある178人中122人(69%)が低リスクMDSだった。75歳未満では、170人中106人(62%)が低リスクMDSだった。

 75歳以上の患者の観察期間中央値は5.0カ月、75歳未満の患者は4.7カ月。両群ともアザシチジンの投与サイクル数中央値は4だった。75歳以上の患者と75歳未満の患者で全身状態の患者の分布に差はなかった。

 解析の結果、投与パターンは75歳以上で53%、75歳未満で40%とどちらも5日間連続投与が多かった。75歳以上の患者でリスク分類で分けても5日間連続投与が最も多かった(低リスク群54%、高リスク群44%)。投与経路も75歳以上群、75歳未満群ともに静脈内投与が多かった(75歳以上群58%、75歳未満群61%)。投与サイクル数の分布も75歳以上群と未満群で同様だった。

 効果については、何らかのHIが得られた患者は75歳以上群で61%、未満群で56%とほぼ同等だった。75歳以上群をリスク別で分けて効果を調べると何らかのHIが得られた患者は低リスク群で63%、高リスク群で72%だった。TIも75歳以上と未満で同等の効果があった。75歳以上で赤血球輸血非依存になったのは67%、血小板輸血非依存になったのは73%、75歳未満で赤血球輸血非依存になったのは65%、血小板輸血非依存になったのは60%だった。

 副作用については、血液学的な毒性は75歳以上と未満で大きな差はなかった。グレード3/4の発熱性好中球減少症はなく、5%以上の患者で発現したグレード3/4の非血液学的毒性もなかった。75歳以上の患者でリスク別に副作用を調べたところ、ハイリスク群でやや血液学的な副作用が多い傾向があった。