リツキシマブを含め治療歴が多い低悪性度非ホジキンリンパ腫(NHL)で、抗CD20抗体トシツモマブとヨウ素131標識トシツモマブによる効果は持続的で、忍容性もあることが、カナダで行われたフェーズ2試験の2年間の治療成績で明らかになった。カナダCentre Hospitalier de l'Universite de MontrealのHarold J. Olney氏らが、6月10日から13日までスペイン・バルセロナで開催されている欧州血液学会で発表した。

 フェーズ2試験は、カナダの12施設で行われた。CD20陽性の濾胞性リンパ腫(グレード1〜3)あるいは辺縁帯リンパ腫で、リツキシマブによる1回以上の治療を含め2回以上の治療歴のある患者を対象とした。治療は、まずトシツモマブ450mgとヨウ素 131 標識トシツモマブ35mgを投与し、第7日から第14日にトシツモマブ450mgと全身照射で 75cGy に相当するヨウ素131標識トシツモマブ35mgを投与した。

 93人が登録され、年齢中央値は59歳、男性が54%、ECOG PS 0が55.9%、PS 1が37.6%、PS 2が6.5%を占めた。グレード1/2の濾胞性リンパ腫が78.5%、グレード3の濾胞性リンパ腫が16.1%、辺縁帯リンパ腫が5.4%。骨髄病変のある患者は25.8%だった。罹病期間の中央値は4.9年(0.8〜22.7年)、前治療数の中央値は5回(2〜14回)で、25.8%の患者は放射線療法を受けていた。

 26週間の治療で、奏効率は40.9%(95%信頼区間;30.8-51.5)で、完全奏効率は4.3%。効果判定ができなかった16人を除く、77人における奏効率は49.4%(同37.8-61.0)だった。2年間のフォローアップで、奏効期間の中央値は41.4カ月(同22.0-IND)、無増悪生存期間中央値は12.1カ月(同10.8-17.9)。生存期間中央値は達していないが、2年間で38人が死亡し、うち36人は病勢進行によるものだった。

 非血液毒性は98%(91人)で見られ、主な有害事象は、倦怠感49%、悪心43%、咳31%、頭痛23%、下痢20%だった。グレード3/4は33%(31人)で認められた。主なグレード4の血液毒性は、好中球減少17%、リンパ球減少11%、血小板減少11%で、最低値になるまでの期間は治療後5〜8週だった。

 これらの結果から演者らは、「トシツモマブとヨウ素131標識トシツモマブによる治療は、中央値で5回の前治療がある患者において持続的な効果があり、新たな有害事象も見られなかった」とした。