70歳以上の新規に多発性骨髄腫(MM)と診断された患者に対するレナリドミド低用量デキサメタゾンの併用療法は、一次療法として安全で有効なことが示された。多発性骨髄腫患者445人を対象に行われたECOGE4A03試験の70歳以上の患者147人のデータを解析した結果、明らかになった。ECOGを代表してS.Jacobus氏が、6月10日から13日までスペイン・バロセロナで開催された欧州血液学会で発表した。

 ECOGE4A03試験は、レナリドミドに高用量(標準量)デキサメタゾンを投与する群(RD群)とレナリドミドに低用量デキサメタゾンを投与する群(Rd群)を比較したもの。RD群には76人、Rd群には71人の70歳以上の高齢者が含まれていた。RD群には28日を1サイクルとして1日当たり25mgのレナリドミドを1日目から21日目まで投与し、40mgのデキサメタゾンを1日目から4日目、9日目から12日目、17日目から20日目まで投与した。Rd群にはレナリドミドをRD群と同様に投与し、40mgのデキサメタゾンを1日目、8日目、15日目、22日目に投与した。主要評価項目は、4サイクル終了時点で、幹細胞移植など他の治療を選択するか、増悪するまで併用療法を継続するかの選択ができることとした。

 試験の結果、70歳以上の患者では128人の患者が治療を完了し、約10%に当たる15人の患者が幹細胞移植を受けた。観察期間中央値36カ月で、RD群の投薬期間中央値は3.9カ月、Rd群の投薬期間中央値は9.7カ月だった。奏効率はRD群が74.7%、Rd群が73.9%。無増悪生存期間中央値は、RD群が15.93カ月、Rd群が22.34カ月でRd群のRD群に対するハザード比は0.69(95%信頼区間;0.44-1.08)だった。全生存(OS)期間中央値は未到達だが、Rd群のRD群に対するハザード比が0.52(95%信頼区間;0.29-0.94)で統計学的に有意にRd群の方が優れていた。3年全生存率はRd群が70%、RD群が57%だった。

 グレード3以上の非血液学的毒性はRd群の59.2%、RD群の77.6%に認められた。多かったものでは血栓症/塞栓症がRd群で19.7%、RD群で30.3%に見られ、感染症がRd群で9.9%、RD群で19.7%に見られた。