プラチナ感受性再発卵巣癌に対し、VEGFR-1,2,3に対する経口阻害剤cediranib(AZD2171)は生存を改善することが、多施設共同フェーズ3試験(ICON6)で明らかになった。英国UCL Cancer InstituteのJ.A. Ledermann氏らが、9月27日から10月1日までアムステルダムで開催されたEuropean Cancer Congress 2013(ECC2013)で発表した。

 ICON6試験は、プラチナ製剤を含む初回化学療法終了後から再発までの期間(DFI)が6カ月を超える再発卵巣癌(上皮性卵巣癌、原発性腹膜癌、卵管癌)患者を対象に行われた。化学療法のみの群(化学療法群)と化学療法とcediranibを同時投与する群(同時併用群)、同時併用に加え維持療法を行う群(維持療法群)の3群に、2:3:3の割合で割付した。

 化学療法群では、化学療法+プラセボを投与した後、プラセボを継続投与した。同時併用群は、化学療法とcediranibを投与した後、プラセボを投与した。維持療法群は、化学療法とcediranibを投与した後、cediranibを投与した。治療は18カ月またはPDまで継続した。

 化学療法は、プラチナ製剤を含む治療(カルボプラチン/パクリタキセル、カルボプラチン/ゲムシタビン、プラチナ製剤単剤)を6サイクル行った。

 試験は2007年12月に英国とカナダの7施設で開始された。患者が30人登録した後Cediranibは30mgから20mgに減量された。2009年11月にCediranib 20mgで登録が完了。2011年9月、cediranibの開発が中止。主要評価項目がOSからPFSに代えられ、化学療法群と維持療法群の比較を主な評価対象とした。副次評価項目はOS、毒性、QOLとした。2011年12月に試験は終了、486人が登録された(うちcediranib 20mg投与は456人)。

 cediranib 20mg投与の456人のうち、化学療法群118人、同時併用群174人、維持療法群164人だった。前治療からの期間が12カ月を超える患者がそれぞれ64%、66%、70%だった。

 この結果、PFS中央値は、化学療法群8.7カ月、維持療法群11.1カ月で(p=0.00001)、化学療法群に対する維持療法群のハザード比0.57(95%信頼区間:0.45-0.74)であった。同時併用群のPFS中央値は10.1カ月、化学療法群に対するハザード比が0.67(95%信頼区間:0.53-0.87)。またPFS平均値(restricted mean)は化学療法群9.4カ月、維持療法群12.5カ月で、維持療法により3.1カ月の延長が確認された。

 OS中央値は、化学療法群20.3カ月、維持療法群26.3カ月で(p=0.042)、化学療法群に対する維持療法のハザード比が0.70(95%信頼区間:0.51-0.99)であった。またOS平均値(restricted mean)は化学療法群17.6カ月、維持療法群20.3カ月で、2.7カ月延長した。

 有害事象は、cediranibで報告されている安全性プロファイルと一致していた。化学療法群に比べ、cediranibを投与した群で高血圧、下痢、悪心が多く発現したが、「化学療法中および維持療法中のいずれでも管理可能であった」とした。