進行非扁平上皮非小細胞肺癌(NSCLC)患者のファーストライン治療として、ベバシズマブ+ドセタキセル+カルボプラチン併用療法の奏効率、無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)は良好で、毒性も管理可能な範囲であり、有望なレジメンと考えられることが、フェーズ2のTCOG1001試験から示された。9月27日から10月1日までアムステルダムで開催されているEuropean Cancer Congress2013(ECC2013)で、群馬県立がんセンター呼吸器内科の湊浩一氏が発表した。

 進行NSCLCに対するファーストライン治療として、シスプラチン+ドセタキセル併用療法は最も強力なレジメンである。カルボプラチンは、OSではシスプラチンにやや劣るが、ベバシズマブを追加することでこの点を克服できる可能性がある。

 湊氏らは、非扁平上皮NSCLCに対するファーストライン治療として、ベバシズマブ+ドセタキセル+カルボプラチン併用療法の有効性と安全性を検討することを目的として、TCOG1001試験を実施した。

 対象は、IIIBまたはIV期の非扁平上皮NSCLCで、胸部の放射線療法では治療不能なPS 0または1の患者とし、化学療法や胸部放射線療法による治療歴はないこととした。導入療法として、ベバシズマブ15mg/kg、ドセタキセル60mg/m2、カルボプラチン AUC6を1日目に投与し、3週毎に4-6サイクルまで繰り返した。進行(PD)を認めない場合は維持療法として、ベバシズマブ15mg/kgを1日目に投与し、3週毎にPDとなるまで投与した。

 ドセタキセル+シスプラチン併用療法によるPFSの平均は4.6カ月であることから、この標準的な2剤併用療法に対する優越性を検証するため、同試験の主要評価項目はPFSとした。

 40人が登録され、このうち39人が解析対象となった。年齢中央値は62歳、女性は31%、PS 0の患者は67%、IV期の患者は92%、EGFR遺伝子変異陽性と不明はそれぞれ13%と8%だった。

 導入療法は中央値で4サイクル(範囲:1-6)が行われ、21人(54%)が維持療法に進み、維持療法は中央値で4サイクル(範囲:2-24)が行われた。

 35人の中間解析において、PFS中央値は6.4カ月(95%信頼区間:4.8-9.9)となった。

 部分奏効(PR)が26人で得られ、奏効率は74.3%となった。PRと安定状態(SD)を合わせた病勢コントロール率(DCR)は94.3%(95%信頼区間:86.2-100)だった。

 解析が完了した32人において、導入療法で発現したグレード3以上の血液毒性は、好中球減少が65.6%、白血球減少が50.0%、発熱性好中球減少が25.0%、貧血が9.4%、血小板減少が9.4%だった。非血液毒性では、高血圧が37.5%に発現した。その他のグレード3以上の有害事象として、結石を伴う胆嚢炎、ALP上昇、高カリウム血症、蛋白尿、下痢などが各3.1%に発現した。

 同試験の追跡期間は2013年9月末に終了する予定である。