プラチナ系製剤による治療歴のある進行尿路上皮癌に対し、微小管阻害薬エリブリンは有効で安全に投与できることが、フェーズ2試験で明らかになった。米国University of Southern California Norris Comprehensive Cancer CenterのDavid I. Quinn氏らが、9月27日から10月1日までアムステルダムで開催されているEuropean Cancer Congress 2013(ECC2013)で発表した。

 対象はプラチナ系製剤による治療歴がある局所進行または転移性の尿路上皮癌で、クレアチニン・クリアランス(CrCl) 20mL/分以上の患者。エリブリンは1.4mg/m2を静注で1日目と8日目に3週置きに投与した。主要評価項目は奏効率、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)と全生存期間(OS)とした。

 微小管阻害薬による治療歴がある患者とない患者に分けて解析が行われた。

 微小管阻害薬による治療歴がない患者(48人)の年齢中央値は67歳(25-86歳)、男性が40人。増悪による治療中止が56%(27人)、毒性による中止は8%(4人)、早期の死亡が2%(1人)、治療継続は25%(12人)であった。

 奏効率は35%(95%信頼区間:23-51%)で、CRが2人、PRが11人、不確定PRが4人、SDは17人で、このうち12週以上のSDは15人、不確定SDは2人、PDは12人だった。フォローアップ期間中央値8.2カ月で、PFS中央値は4.1カ月(95%信頼区間:2.9-6.4)、OS中央値は10.4カ月(同:6.2-23.6以上)だった。

 グレード3/4の有害事象は、グレード3の好中球減少が23%、グレード4が42%、グレード3の発熱性好中球減少症が10%、グレード3の貧血が17%、グレード3の疲労感が4%、グレード3の悪心が2%であった。

 一方、微小管阻害薬による治療歴がある患者(24人)でも、ほぼ同様の結果が得られた。増悪による治療中止が63%、毒性による中止は13%、早期の死亡が0%、治療継続は21%であった。奏効率は33%(95%信頼区間:17-54%)だった。フォローアップ中央値3.6カ月で、PFS中央値は4.3カ月(95%信頼区間:1.5-6.7)、OS中央値は15.4カ月(同:3.7-25.1)となった。

 エリブリンについては、進行尿路上皮癌に対するファーストライン治療のフェーズ2試験で、奏効率は37%、フォローアップ期間中央値28.6カ月で、PFS中央値3.9カ月、OS中央値9.4カ月と報告されている。

 プラチナ系製剤による治療歴のある進行尿路上皮癌を対象に、エリブリンと医師が選択した既存治療とを比較するフェーズ3試験が計画されている。