高齢の未治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対するレナリドミドリツキシマブ-CHOP21(LR-CHOP21)療法は、同集団に対する標準療法であるR-CHOP21と比較して、より効果が高く、国際予後指標(IPI)分類で高中/高リスクの患者や、比較的予後が不良とされる非germinal center(GC)タイプの患者においても良好な効果が認められた。イタリアthe Fondazione Italiana Linfomi(FIL)のフェーズ2試験REAL07の最終解析で示された。12月7日から10日まで米国ニューオリンズで開催された第55回米国血液学会で、FILを代表してAnnalisa Chiappella氏が発表した。

 高齢の未治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対する標準療法はR-CHOP21(21日1サイクルでリツキシマブ375mg/m2、シクロホスファミド750mg/m2、ドキソルビシン50mg/m2、ビンクリスチン1.4mg/m2、第1-5日にプレドニゾン40mg/m2を投与)である。しかし、40%の患者は治療失敗を経験する。

 一方、レナリドミドは再発・難治性DLBCLにおける単剤での奏効率(ORR)が19-43%と報告されている。また、十分な前治療を受けたDLBCL患者およびin vivo、in vitroにおいて、リツキシマブとのシナジー効果が示されている。FILでは、REAL07のフェーズ1試験において、R-CHOP21にレナリドミドを加えたLR-CHOP21療法が、高齢の未治療DLBCLにおいて投与可能であること、同治療法におけるレナリドミドの最大耐用量(MTR)が、15mg第1-14日投与であることを示した。

 フェーズ2 REAL07の登録基準は、年齢60-80歳、未治療CD20+DLBCL、Ann Arbor stage II/III/IV、IPIの低中/高中/高リスク。R-CHOP21+レナリドミド(15mg)第1-14日を6サイクル投与した。すべての症例について中央で専門の病理医がレビューし、cell of origin (COO)を、Han’s アルゴリズムにもとづいて免疫組織化学とDASLアッセイによる遺伝子発現プロファイルによって評価し、効果との関連性について検討した。

 フェーズ1でMTDによる治療を受けた9例を含む49例が登録された。年齢中央値は69(61-79)歳、骨髄転移17例(35%)、IPI IH/Hリスクが30例(61%)だった。

 血液学的有害事象(治療サイクル277サイクル)で多かったものは好中球減少でグレード3/4が9/23%だったが、発熱性好中球減少はグレード3が4%でグレード4はなかった。

 非血液学的有害事象(49例)では、グレード3以上のものは稀で、心毒性2%、神経毒性4%、感染2%、血栓症4%などであった。

 6サイクル終了後において、IWC Cheson 2007による評価で、CRが42例(86%)、PR3例(6%)、NR3例(6%)、NV1例(2%)で、奏効率(ORR)は92%だった。

 2年無進行生存(PFS)率は80%(95%信頼区間:64-89)、2年無イベント生存(EFS)率は70%(95%信頼区間:55-81)、2年全生存(OS)率は92%(95%信頼区間:79-97)だった。死亡例は4例で、自殺1例、治療中止後6カ月での敗血症1例、心不全1例、リンパ腫病勢進行1例だった。

 追跡期間中央値28カ月における、IPIリスク別の2年PFS率は、低中リスクで89%(95%信頼区間:62-97)、高中/高リスクで74%(95%信頼区間:52-87)、EFS率は低中リスクで84%(95%信頼区間:59-95)、高中/高リスクで61%(95%信頼区間:40-76)だった。

 免疫組織化学によるCOOプロファイルの検討は、組織が採取された40例(82%)のうち評価可能だった32例について行われ、16例がGCタイプ、16例が非-GCタイプだった。

 COOプロファイル別の効果は、CR/PR/NR/NVがGCタイプでは13/1/2/0でCR 81%、ORR 88%、非GCタイプでは14/0/1/1/でCR 88%、ORR 88%だった。

 2年PFS率はGCタイプで71%(95%信頼区間:40-88)、非GCタイプで81%(95%信頼区間:51-93)、2年EFS率はGCタイプで61%(95%信頼区間:33-80)、非GCタイプで74%(95%信頼区間:45-90)、2年OS率がGCタイプで88%(95%信頼区間:59-97)、非GCタイプが94%(95%信頼区間:63-99)で、いずれも有意差はなかった。

 Chiappella氏は、「高齢の進行DLBCL患者に対して、レナリドミド15mg/日を14日間R-CHOP21に加えることで、高い効果が得られた。IPI高リスクや非GCタイプなど、予後不良とされる患者でも効果は良好だった。非常に希望の持てる数値であり、今後、未治療DLBCLに対するLR-CHOP21とR-CHOP21を比較するランダム化フェーズ3試験を行うべきだと考えられた」と述べた。FILでは、Mayo Clinicとの共同で、非GC患者に対するLR-CHOP(レナリドミド15mg×14日+RCHOP21)療法を、プラセボ+RCHOP21と比較する多施設共同フェーズ3ランダム化二重盲検プラセボ対照試験、CC-5013-DLC-002を実施するとしている。