obinutuzumabGA101)+クロラムブシルは、リツキシマブ+クロラムブシルと比べて、治療歴がない慢性リンパ性白血病(CLL)患者の無増悪生存期間(PFS)を有意に延長し、増悪または死亡のリスクを61%減少させることを示したフェーズ3試験、CLL11の第2段階の詳細が明らかになった。12月7日から10日までニューオリンズで開催されている米国血液学会(ASH2013)で、ドイツUniversity Hospital CologneのValentin Goede氏によって発表された。

 obinutuzumabは、糖鎖工学技術を用いて作製されたタイプ2の抗CD20モノクローナル抗体。CLL11試験は、多施設共同、非盲検のランダム化試験で、obinutuzumab+クロラムブシル、リツキシマブ+クロラムブシル、クロラムブシル単剤の3群を比較した。同試験には、治療歴がないCLLで併存疾患を有する患者781人が登録された。

 同試験は2段階からなり、589人を対象とした第1段階では、クロラムブシル単剤群と比べて、obinutuzumab+クロラムブシル群のPFSが有意に延長し、奏効率も顕著に高い結果が示された。

 今回新たに発表されたのは、obinutuzumab+クロラムブシル群とリツキシマブ+クロラムブシル群を比較した第2段階の結果。obinutuzumab+クロラムブシル群には333人が割り付けられ、331人が投薬を受けた。リツキシマブ+クロラムブシル群には330人が割り付けられ、326人が投薬を受けた。観察期間中央値は18.7カ月で、効果の解析には663人、安全性の解析には657人のデータが利用された。両群の患者背景には大きな差はなかった。

 試験の結果、主要評価項目であるPFSは中央値がobinutuzumab+クロラムブシル群で26.7カ月、リツキシマブ+クロラムブシル群では15.2カ月となり、obinutuzumabを投与した群で約1年間延長した(ハザード比0.39[95%信頼区間:0.31-0.49]、p<0.0001)。PFSのサブグループ解析でもほとんど全てで有意にobinutuzumab+クロラムブシル群が優れていた。

 OSは、リツキシマブ+クロラムブシル群とクロラムブシルのみ群の間では、層別化ハザード比0.66(95%信頼区間:0.39-1.1)、p=0.1129で有意差はなかったが、obinutuzumab+クロラムブシル群とクロラムブシルのみ群の間では、層別化ハザード比0.41(95%信頼区間:0.23-0.74)、p=0.0022で有意にobinutuzumab+クロラムブシル群が良かった。obinutuzumab+クロラムブシル群とリツキシマブ+クロラムブシル群の間では、層別化ハザード比0.66(95%信頼区間:0.41-1.06)、p=0.0849で有意差はなかった。OS中央値はどの群も到達していない。

 奏効率は、obinutuzumab+クロラムブシル群78%、リツキシマブ+クロラムブシル群65%で、有意にobinutuzumab+クロラムブシル群が良かった(p<0.0001)。完全奏効率はそれぞれ21%と7%で、obinutuzumabを投与した群で高い結果となった。さらに微小残存病変(MRD)陰性となったのは、骨髄ではobinutuzumab+クロラムブシル群では19.5%、リツキシマブ+クロラムブシル群では2.6%で、有意(p<0.0001)にobinutuzumab+クロラムブシル群が高く、血液中でもobinutuzumab+クロラムブシル群では37.7%、リツキシマブ+クロラムブシル群では3.3%と、有意(p<0.0001)にobinutuzumab+クロラムブシル群が高かった。

 グレード3以上の副作用はobinutuzumab+クロラムブシル群が70%と、リツキシマブ+クロラムブシル群の55%よりも高かった。両群の差はInfusion Reactionの差で、obinutuzumab+クロラムブシル群が20%だったのに対して、リツキシマブ+クロラムブシル群は4%のみだった。