65歳未満の若年初発多発性骨髄腫に対し、Rd療法(レナリドミド、デキサメタゾン)による導入療法を行った後に、自家幹細胞移植(ASCT)を伴う高用量化学療法もしくはMPR療法(メルファラン、プレドニゾン、レナリドミド)による地固め療法を行い、さらにレナリドミドによるメインテナンス療法を行うことで、増悪リスクと死亡リスクが有意に低下することが、無作為化試験(MM-RV-PI209)で明らかになった。イタリアUniversity of TorinoのFrancesca Gay氏らが、12月7日から10日まで米国ニューオーリンズで開催されている米国血液学会(ASH2013)で発表した。

 同試験は65歳未満の初発多発性骨髄腫患者を対象に、2×2 factorial ランダム化試験として、Rd療法を行った後に、標準治療となっているASCTを伴う高用量化学療法と新規薬剤を用いたMPR療法を比較した。さらに、レナリドミドのメインテナンス療法を行う群と行わない群を比較検討した。

 初発多発性骨髄腫患者402人が登録した。まず導入療法としてRd療法では、28日おきにレナリドミド(25mg/d、day 1-21)とデキサメタゾン(40mg/d、day 1、8、15、22) を4サイクル投与した。

 続いて2群に無作為化割り付けし、地固め療法として、1つの群にはMPR療法(MPR群)、もう1つの群はASCTを伴う高用量化学療法を行った(MEL200群)。MPR群には、28日おきにメルファラン(0.18mg/kg/d、day 1-4)、プレドニゾン(2mg/kg/d、day 1-4) 、レナリドミド(10mg/d、day 1-21)の投与を6サイクル行った。MEL200群にはメルファラン(200mg/m2、day -2)の投与とASCT(day 0)を2コース行った。

 さらにメインテナンス療法を行う群と行わない群に無作為に分け、メインテナンス療法群には28日おきにレナリドミド (10mg/d、day 1-21)を再発まで投与した。

 MPR群(202人)とMEL200群(200人)の年齢中央値はともに58歳、60歳未満の患者がそれぞれ38%、37%を占めた。またメインテナンス療法群(198人)の年齢中央値は57歳、メインテナンス療法をしなかった群(204人)は58歳で、60歳未満の患者が36%、39%であった。

 フォローアップ中央値48カ月で、PFS中央値はMPR群で24カ月、MEL200群は38カ月であった(p<0.0001)。またメインテナンス療法群のPFS中央値は37カ月、メインテナンス療法をしなかった群は26カ月(p<0.0001)と、メインテナンス療法で有意な改善が見られた。

 5年生存率はMPR群で62%、MEL200群で71%であった(p=0.27)。またメインテナンス療法群の4年生存率は80%だが、メインテナンス療法をしなかった群は62%となった(p=0.02)。

 以上の結果から、PFSに関してはMPR療法よりも移植を伴う高用量化学療法のほうが改善するが、その違いはOSには反映しないとした。またレナリドミドのメインテナンス療法は、有意にPFSとOSを改善し、増悪リスクと死亡リスクを下げることが示されたとした。