非ホジキンリンパ腫の1つである末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)および皮膚T細胞リンパ腫(CTCL)に対し、抗CCR4ヒト化モノクローナル抗体モガムリズマブ(KW-0761)は抗腫瘍効果があり、忍容性も認められることが、多施設共同フェーズ2試験で明らかになった。名古屋市立大学腫瘍・免疫内科学の石田高司氏らが、米国アトランタで12月8日から開催された第54回米国血液学会(ASH2012)で発表した。

 モガムリズマブは、PTCL細胞やCTCL細胞などに発現しているCCケモカイン受容体4(CCR4)を標的とし、抗体依存性細胞障害(ADCC)活性により抗腫瘍効果を示すヒト化モノクローナル抗体。国内では今年3月、再発または難治性のCCR4陽性の成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)の治療薬として承認されている。

 日本で行われた再発CCR4陽性ATLおよびPTCL患者を対象としたフェーズ1試験で、モガムリズマブの推奨用量は1.0mg/kgと決定された。

 フェーズ2試験は、化学療法後に再発したCCR4陽性PTCL患者およびCTCL患者を対象に、モガムリズマブ1.0mg/kg/日を1週ごとに8回投与した。主要評価項目は最良奏効率、副次評価項目は無増悪生存期間(PFS)、全生存期間(OS)、病変ごとの最良奏効率とした。

 37人が登録され、うち男性が23人、PTCL患者が29人、CTCL患者が8人だった。

 結果、奏効率は35%(95%信頼区間:20-53)で、CRが5人、PRが8人だった。この試験では期待奏効率は25%、閾値は5%と設定されていた。このため主要評価項目に達することが示された。またPTCL患者での奏効率は34%(同:18-54)、CTCL患者では38%(同:9-76)だった。

 また病変部位ごとでは、リンパ節(33人)での奏効率は33%、皮膚(12人)では58%、末梢血(1人)では100%であった。前治療の回数では、1-2回の患者(29人)での奏効率は28%、3回以上(8人)では63%となった。

 PFS中央値は3カ月(95%信頼区間:1.6-4.9)であり、PTCL患者では2カ月(同:1.0-5.2)、CTCL患者では3.4カ月(同:1.0-5.3)であった。OS中央値は全体およびCTCL患者では到達していないが、PTCL患者では14.2カ月だった。

 主な有害事象は、血液毒性では、リンパ球減少(グレード3:16人、グレード4:11人)、白血球減少(同:3人、2人)、好中球減少(同:4人、3人)など。非血液毒性は、皮膚障害(グレード3:4人)のほか、発熱、急性輸注反応、ALP上昇、ALT上昇などが認められた。しかし、いずれも管理可能であった。

 以上の結果から、「再発PTCL患者およびCTCL患者において、モガムリズマブは有効であり、認容できる毒性プロファイルであった」とした。