再発または再発/難治多発性骨髄腫患者にpomalidomideボルテゾミブ、低用量デキサメタゾンの併用が有望であることが明らかとなった。多施設オープンラベル用量増多フェーズ1試験MM-005で忍容性と全コホートでの有効性が確認された。成果は12月8日から12日にアトランタで開催された米国血液学会(ASH2012)で、米Dana-Farber Cancer InstituteのPaul G. Richardson氏によって発表された。

 フェーズ1試験は21日を1サイクルとして行われた。1日目から14日目まで毎日pomalidomide、1日目、4日目、8日目、11日目にボルテゾミブ、1日目から2日目、4日目から5日目、8日目、11日目から12日目までデキサメタゾンを投与した。

 コホート1(3人)はpomalidomide 1mg/日、ボルテゾミブ1mg/m2、デキサメタゾン20mgを投与し、21日おき(±3日)に評価した。コホート2(3人)はpomalidomide 2mg/日、ボルテゾミブ1mg/m2、デキサメタゾン20mgを投与し、21日おき(±3日)に評価した。コホート3(3人)はpomalidomide 3mg/日、ボルテゾミブ1mg/m2、デキサメタゾン20mgを投与し、21日おき(±3日)に評価した。コホート4(3人)はpomalidomide 4mg/日、ボルテゾミブ1mg/m2、デキサメタゾン20mgを投与し、21日おき(±3日)に評価した。コホート5(3人)はpomalidomide 4mg/日、ボルテゾミブ1.3mg/m2、デキサメタゾン20mgを投与し、21日おき(±3日)に評価した。最大耐量(MTD)で拡大コホート(6人)を行った。

 主要評価項目はMTD、副次評価項目は安全性、IMWG criteriaによる効果、全生存(OS)、効果までの時間、奏効期間、探索的項目は無増悪生存期間(PFS)などだった。

 各コホートの患者の前治療レジメン中央値は2または3で、全員が前治療にレナリドミドとボルテゾミブの投与を受けていた。最後の前治療レジメンとしてレナリドミドを投与されて進行した患者が73%だった。再発かつ難治の患者が53%だった。

 コホート1から5の15人中12人(コホート3以降全員とコホート1の1人、コホート2の2人)が試験を継続している。5人の患者が拡大コホートに追加され、1人登録待ちの状態で、21人中15人が評価可能だった。

 コホート1から5で、1サイクル目に用量制限毒性を発現した患者はいなかった。

 副作用はグレード3/4の末梢神経障害は認められず、グレード1が4人、グレード2が2人だった。深部静脈血栓症は認められなかった(全グレード)。副作用によって中止となった患者はいなかった。

 奏効率は73%でVGPRは27%、SDは27%だった。奏効までの期間中央値は1サイクル(1-2)で、多くの患者で投薬が継続されている。