高齢者の未治療びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)に対して、R-CHOP21療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチン、プレドニゾン)にレナリドミドを追加するLR-CHOP21療法は高い効果を示し、安全性も高いことが示された。12月8日からアトランタで開催された第54回米国血液学会で、イタリアCitta della Salute e della Scienza Hospital and UniversityのAnnalisa Chiapella氏が発表した。

 DLBCLに対するR-CHOP21療法はCHOP21療法に比べて予後を改善することが示されているが、今回同グループは、さらに予後を改善するためにレナリドミド併用効果について検討した。

 これまでに行ったフェーズ1試験の結果から、R-CHOP21療法とレナリドミド併用におけるレナリドミドの用量は15mgで、day1〜day14投与がよいことが示されている。このフェーズ1試験の結果を受け、高齢未治療DLBCLに対するR-CHOP21+レナリドミド併用療法(LR-CHOP21療法)の効果と安全性を評価するフェーズ2試験を行った。

 主要評価項目は客観的奏効率とLR-CHOP21療法6コース後の完全寛解率で、副次評価項目は2年全生存率(OS)、2年無増悪生存率(PFS)、奏効と組織型の相関を設定した。

 治療レジメンは、リツキシマブ375mg/m2、シクロホスファミド750mg/m2、ドキソルビシン50mg/m2、ビンクリスチン1.4mg/m2、プレドニゾン40mg/m2(day1-5)によるR-CHOP21と、レナリドミド1日15mgをday1-14まで投与するLR-CHOP21療法とした。

 49例が登録され、年齢中央値は69歳、男性59%、ステージIII/IVはそれぞれ16%、71%。PS 1以上は63%で、国際予後因子でHigh/High-Intermediateは61%、乳酸脱水素酵素正常値以上は45%、B症状が見られるのは43%、B2M正常値以上は69%だった。

 全体でLR-CHOP21療法は294サイクル行われる予定となっており、そのうち277サイクルが行われた。各薬剤の予定投与量に対する用量強度はレナリドミド94%、リツキシマブ93%、ドキソルビシン91%、シクロホスファミド89%、ビンクリスチン83%だった。

 全277サイクルにおけるグレード3/4の血液学的毒性は、グレード3/4の白血球減少がそれぞれ15%、13%、好中球減少が9%、22%、発熱性好中球減少が3%、1%、血小板減少が6%、7%、貧血が4%、0.5%未満だった。

 グレード3/4の非血液学的毒性は、グレード3の心毒性が2%、消化器症状が2%、神経毒性が4%、腎毒性が2%、感染症が2%だった。毒性による死亡例はなかった。

 Cheson2007年基準による評価の結果、完全寛解(CR)が86%、部分寛解(PR)が6%で、客観的奏効率は92%だった。

 フォローアップ期間中央値22カ月(3-49カ月)における2年OS率は92%(95%信頼区間:79-97)、2年PFS率は73%(同57-84)だった。国際予後因子別に検討した結果、High/IntermediateとHighグループの2年PFS率は65%、Low/Intermediateグループは84%だった。

 これらの結果からChiappella氏は、「LR-CHOP21療法は高齢DLBCL患者に対して非常に高い効果を示し、これまでのR-CHOP21療法で得られている我々のデータである2年OS率70%、2年PFS率57%に比べて高いものだった。また、予後の悪い患者層にも有効で、予想しない毒性は認められず、減量例も少なかった。今後、LR-CHOP21療法とR-CHOP21療法を比較検討するフェーズ3試験の結果に期待したい」と締めくくった。