高齢の未治療慢性リンパ性白血病に対するofatumumab投与は忍容性があり、リツキシマブと同等以上の有効性が得られる可能性が示された。12月8日からアトランタで開催された第54回米国血液学会で、米Sarah Cannon Research InstituteのIan Flinn氏が発表した。

 フルダラビンベースレジメンは、未治療慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫の予後を改善することが示されているが、フルダラビンベースレジメンの高齢患者に対する有効性についてはまだ十分検討されていない。一方、リツキシマブを含むレジメンは年齢を問わず有効であることが示されている。

 そこで同グループは、高齢患者やフルダラビンベースレジメンを拒否した患者に対する抗体のみを用いたレジメンの開発を目的とした。そこで、抗CD20抗体に対する新規抗体ofatumumabを用い、65歳以上の高齢患者もしくは65歳未満のフルダラビンベースレジメンを拒否した患者を対象に、フェーズ2試験を行った。

 対象は、CD20陽性のB細胞性慢性リンパ性白血病で、いずれの患者もofatumumabを週1回、8週間投与した。infusion reactionを予防するため、初回ofatumumab投与量は300mgとし、グレード3以上のinfusion reactionが認められなければ、ofatumumabを2000mg投与するコホート1と1000mg投与するコホート2に分けた。

 8週間の治療後、評価を行い、治療に反応した患者もしくは増殖が認められなかった患者にはofatumumabの維持療法としてそれぞれ2000mg、1000mgを2カ月おきに2年間投与した。

 2010年8月から2011年12月までに77例が登録され、コホート1に44例、コホート2に33例が割り付けられた。コホート1の年齢(中央値)は69歳、コホート2は75歳。コホート1の追跡期間中央値は16.1カ月(11.6-20.9)、コホート2の追跡期間中央値は7.2カ月(3.6-10.7)だった。登録時のRAI分類は、コホート1についてI/II/III/IVがそれぞれ15/5/11/14例、コホート2についてそれぞれ9/10/7/7例だった。FISHによるリスク分類では、17p欠損+/−その他はコホート1では2%、コホート2では3%、17q欠損+/−その他はコホート1では9%、コホート2では18%、13q欠損のみはコホート1で32%、コホート2では24%、12染色体トリソミーはコホート1で30%、コホート2では28%だった。

 維持療法に入ったのはコホート1では68%、コホート2では64%。治療を中止した理由は、病勢進行が両コホートともに12%程度で、毒性が5%程度だった。追跡期間中央値は、コホート1は20.2カ月、コホート2は11.8カ月だった。

 IWCLLの2008年判定基準に則り、効果を評価した結果、コホート1は、完全寛解(CR)5%、部分寛解(PR)57%、病勢安定(SD)38%、客観的奏効率(ORR)は62%だった。コホート2は、CR 3%、PR 27%、SD 58%、ORR 30%だった。1996年の判定基準に則り評価した結果では、コホート1はCR 5%、P が82%、SD 13%、PRR 86%。コホート2はCR 3%、PR 55%、SD 30%、PRR 58%だった。

 両コホートを併せて染色体異常別に検討した結果、2008年判定基準によれば11q+/−17p例(12例)はCR 0%、PR 33%、SD 67%、ORR 33%だった。1996年判定基準によればPR 92%、SD 8%、ORRは92%となった。

 コホート1において、グレード3/4の有害事象で最も頻度が高かったのは好中球減少(6例)で、貧血(3例)や血小板減少(3例)、白血球減少(2例)を併せてグレード3/4の血液学的有害事象の頻度は23%だった。コホート2では好中球減少が4例、貧血が2例、血小板減少が1例、白血球減少が2例で、グレード3/4の血液学的有害事象の頻度は21%だった。いずれのコホートでもグレード4の非血液学的有害事象は認められなかった。

 無増悪生存期間(PFS)、奏効率ともにFlinn氏らのこれまでのリツキシマブを用いた検討よりも良好な結果で、Flinn氏は、「未治療CLLに対するofatumumab単独投与は忍容性があり、最適な用量設定とともに、現在、非細胞傷害性抗癌剤と併用する臨床試験を検討中だ」と語った。